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投稿⽇時

2023/10/04

最終更新⽇時

2023/10/04

西向きマンションの魅力と快適な過ごし方

  • 不動産の知識

西向きのマンションは本当に人気がない?その理由と実態

どの方角に向いているマンションに住みたいか、みなさんは考えたことがありますか?
マンションを選ぶ際に大切なポイントのひとつが住戸の向きです。
南向き、西向きなどさまざまな物件があり、どれを選ぶかによって生活環境が異なってきます。
中でも、西向きのマンションはあまり人気がなく、逆に南向きのマンションは人気が高いとされています。
その理由は何でしょうか?
今回は、西向きのマンションの実際の住み心地や、快適に過ごすためのポイントなどについて紹介していきます。

西向きのマンションの特徴とは?

まずは、西向きのマンションの特徴について説明します。
西向きのマンションに対して「西日が眩しい」や「夏の暑さが厳しい」といったイメージを持つ人もいるかもしれません。
果たしてそれは本当なのでしょうか。
西向きのマンションの特徴を他の向きのマンションと比較しながら解説していきます。

西日による眩しさ

西向きのマンションには西日が眩しいという特徴があります。
マンションでは部屋の向きによって日差しの当たり方や日照時間が変わり、生活スタイルにも影響を与えます。
最も快適に日差しが当たるのは南向きの部屋です。
一般的には日当たりのよい部屋が人気なので、南向きが一番人気であることが多いです。
その反対に、西向きの部屋はあまり人気がありません。
その理由は、西向きの部屋では日があまり当たらないためです。
しかし、太陽が沈み始めると、部屋に多くの日光が差し込みます。
そのため、朝は少し寒さを感じることがあるかもしれませんが、午後から日没までは比較的暖かく過ごせます。
日が沈むにつれて光の角度が小さくなるため、部屋の奥まで日光が届きます。
また、西向きの部屋では昼過ぎに洗濯物を干すとよく乾くというメリットもあります。

午後の暑さが厳しい

西向きの部屋では、午後に日差しが強くなり、暑さが厳しくなる傾向があります。
日が沈んで午後からたくさん日が当たると、部屋全体の気温が高くなります。
特に、西向きの壁に対して直射日光が当たると、夜遅い時間になってもまだ熱を持ち続けていることがあるほどです。
そのため、西向きの部屋は夏の暑さが厳しいというデメリットがよく言われます。
ただし、冬には日差しが入るため比較的暖かく過ごせるというメリットもあります。
さらに、日没後も暖かさが残るため、暖房費の節約にもつながります。

午後には室内が明るくなる

西向きのマンションは、午前中は日差しが入りづらいけれど、午後には日差しが入るので部屋が明るくなります
そのため、夜が遅く暗くなるため、電気代の節約が期待できます。

夕日がきれい

高層階にある西向きの部屋で、周囲に視界を遮るような建物がなければ、部屋から夕日を見ることができます
自分の部屋から夕焼けや夕日を眺められるので生活の質が高まります。

家賃を抑えられる

西向きのマンションは家賃を抑えられるというメリットがあります。
それは、西向きの物件はあまり人気がないため、比較的家賃が安いことが多いからです。
家賃はマンションの向きによって変わってきます。
最も家賃が高くなるのは、最も人気のある南向きのマンションです。
比較すると、西向きの部屋は南向きの部屋よりも5〜9%ほど安く購入できるというのが相場です。
また、東向きの部屋と比較すると、その場合でも西向きの部屋の方が安いです。
そのため、予算が少ない場合や少しでもコストを抑えたい場合には、西向きのマンションを検討すると良いでしょう。
しかし、家賃に影響を与える要素は方角だけではなく、必ずしも南向きが高くて西向きは安いというわけではないので注意が必要です。

マンションの方角選びで重要なポイント

方角以上に重要な住まいの目的

これまで見てきたように、マンションの向きによって日の光が入る時間、室温、部屋の明るさ、家賃などの条件が変わってきます。
どの向きのマンションを選ぶべきか迷うかもしれませんが、重要なのは自分のライフスタイルに合った部屋を選ぶことです。
必ずしも最も人気の南向きマンションがベストとは限りません。
いちばん大切なのは、自分に合った部屋を探すことです。
その際には、家にいる時間帯や、自分が寒がりか暑がりかを考慮して、マンションの向きを選びましょう。
日中に家にいることが多い人には日中に日があたりやすい部屋がおすすめですが、日中は家を空けることが多いという人は日中の日あたりを気にする必要はないでしょう。

各方角の特徴とメリット・デメリット

マンションは南向きが人気なので、なんとなく南向きが良いと思う人もいるかもしれません。
しかし、大事なのはそれぞれの方角のマンションについてその特徴理解しておくことです。
どの方角にもメリットとデメリットがあるため、それを理解しておくことでスムーズにマンションを選べます。
最初から南向きだけに決めてしまうと、条件の良い物件を見逃す可能性があります。
人気の少ない西向きのマンションでも意外と良い条件の物件があるので、一度バイアスを取り払ってさまざまな条件の中からマンションを探してみると良いでしょう。

購入前に確認すべきチェックポイント

実際に住むマンションを選ぶときには、日当たりの良さや風通し、窓からの眺めの良さなど、さまざまなポイントを確認するのが基本です。
日光や風通しなど、自然の恩恵を受ける部屋は快適な暮らしを実現しやすいです。
しかし、今は快適な環境でも、周辺の建物によって環境が変わってしまうことがあります。
せっかく日当たりの良いマンションを選んでも数年後には隣に高層ビルが建ってしまったら、日当たりの良さはなくなってしまいます。
そうならないように、数年後の街づくり計画を確認したり、周辺の変化を予測して間取りを選ぶことが有効です。
また、マンションは実際に足を運んでみると想像と違っていたということもよくあるので、現地に行ってみることも大切です。
その方が周辺の商業施設や利便性、雰囲気などがわかります。

西向きの部屋で快適に過ごすための工夫

西向きのマンションにはメリット、デメリットの両方があります。
しかし、デメリットは対策次第で解消することができます。
西向きのマンションでは午後の強い日差しが暑すぎるというデメリットがありましたが、日差しを遮る工夫をすれば快適に生活することができます。ここからは、西向きのマンションで快適に過ごすためにはどのような対策ができるのか紹介していきます。

複層ガラスで断熱対策

一つ目の方法は、窓を複層ガラスにすることです。
複層ガラスは、夏には熱を遮り、冬には熱を保つ効果があります。
これにより、断熱効果が高まり、通年快適な暮らしを実現できます。

遮光・遮熱カーテンの効果

複層ガラスはとても有効ですが、中には複層ガラスを設置できない場合もあります。
そのときは、遮光、遮熱機能に優れたカーテンを取り付けるのが簡単です。
普通のカーテンより価格は高くなりますが、遮熱カーテンを取り付けることで、西向きの部屋の暑さを和らげることができます。

ガラスフィルムによる快適性向上

中には複層ガラスを設置できないマンションもあるでしょう、そのようなときはガラスフィルムを窓に貼ると快適になります。
ガラスフィルムには、外からの紫外線を遮る効果や、冷暖房の効率を良くする効果があります。
しかし、フィルムを窓に貼るのは簡単ではないため、失敗することもあります。
心配な場合は専門の業者に依頼すると良いでしょう。
他に、西日を遮る方法としては、簾やブラインドなどを利用することも可能です。

西向きのマンションが向いている人とは?

これまで、西向きのマンションの特徴について紹介してきました。
西向きであることで、夏の暑さが厳しいけれど冬は比較的暖かい、夜も遅い時間まで明るいなどの特徴があります。
西向きのマンションはどのような人に向いているのでしょうか?
まず、寒さに弱い人におすすめです。
それは、西向きの住まいには日差しがあたりやすく、冬でも暖かいからです。
次に、午後に活動することが多い人にもおすすめです。
西向きのマンションは午後に日当たりが良くなるため、朝遅めに起きて午後に活動する人に向いています。
または、日中は仕事などの用事であまり家にいないという人も西日による影響を受けずに済むのでおすすめです。
このように、マンションには向きによって特徴があるため、人気の間取りを選ぶのではなく、自分の希望に合ったものを選ぶことで快適な生活につながるでしょう。

まとめ:西向きのマンションの選び方とメリット・デメリット

今回は、西向きのマンションの特徴について紹介してきました。
西向きだと夏は暑くて困ることがあるかもしれませんが、その代わり冬は暖かいので住みやすいです。
西日が当たることでデメリットもあるけれど、窓を工夫すればそれほど大きな問題にはなりません。
また、南向きなど、他の方角と比較すると価格が安いというメリットもあります。
しかし、これらのメリットはライフスタイルが違う人にとってはデメリットとなることがあります。
大切なのは、自分に合った住まいを探すことです。
気になる物件が見つかったら、一度内見して実際の雰囲気を確認することをお勧めします。