マンション1階のデメリット徹底解説!後悔しない対策も紹介

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マンションの1階は避けるべき?その理由とは
皆さんはマンションに住むなら、何階に住みたいですか?マンションを購入するうえで何階に住むかは非常に大切です。階数にこだわらない人もいるかもしれませんが、実は「マンションを購入するなら1階は避けた方が良い」という意見もあります。今回は、この意見は本当なのかについて解説していきます!
マンションの1階に住むデメリット
「マンションに住むなら1階は避けた方が良い」という意見を聞いたことがあるかもしれません。確かに、マンションの1階に住むとにはリスクや問題点が存在します。ここでは、マンションの1階に住むデメリットを6つ紹介します。
防犯面のリスク
マンションの1階は防犯の面であまり安全とはいえません。これは、1階であれば簡単に侵入される可能性があるためです。マンション内で最も安全なのは中層階とされています。最上階の方が侵入しづらくて安全なように思えるかもしれませんが、最上階だとロープを使って侵入できてしまうのです。そのため、マンションに住む場合は1階や最上階では防犯面での不安が残ります。空き巣などの被害が心配な人は1階は避けた方が良いでしょう。
虫が発生しやすい
1階は地面と接しているため、上の階と比較して虫が出やすいというデメリットがあります。庭があるマンションの場合はなおさらです。しかしこの問題はマンション特有のものではなく、戸建て住宅にも言えるデメリットです。虫が気にならない人にとってはよいかもしれませんが、虫が苦手な人は気を付ける必要がありそうです。
騒音問題について
1階に住むと、さまざまな騒音問題に悩まされることがあります。例えば、上の階に住んでいる人の生活音です。もちろん、騒音被害の程度は住んでいる人によって変わりますが、特に子育て世代が住んでいる場合、子どもの騒ぎ声や足音が響くことがあります。一概にはいえませんが、50㎡以上の物件のマンションには子育て世代が住んでいることが多いので、気になる場合は確認が必要でしょう。さらに、マンションの1階に住む場合、車の通行音が気になることがあります。大きな道路や線路が近くにある物件を検討している場合は1階は避けた方が良いかもしれません。
日当たりの悪さ
マンションの上の階には十分に日が届きますが、1階は日当たりが悪いケースが多いです。また、地面から近いため湿気がこもりやすく、最悪の場合、カビが生えることもあります。梅雨の時期は湿度が高くなるので、特にカビが発生しやすくなります。また、室内と室外の温度に差が出やすい冬にも注意が必要です。
見晴らしの悪さ
マンションに住むときに最も気になるのが眺望です。高層階に住み、良い景色を楽しみたいと思う人も多いでしょう。しかし、残念ながら、マンションの1階に住む場合、目の前に地理的な段差があるような場合でもない限り、見晴らしの良い景色は期待できません。眺めの良さを重視するのであれば、マンションの高層階に住むようにしましょう。
冷気の影響で冬は寒い
1階部分は地面からの冷気を直に受けることになります。空気には、暖まると上にいき、冷たくなると下に溜まるという性質があるので、上層階の空気よりも1階部分の空気のほうが冷えています。そのため、寒く感じやすい可能性があります。
マンション1階で快適に過ごすための対策
これまでマンションの1階に住むデメリットについて紹介してきました。やはりマンションの1階に住むのはやめた方が良いのでしょうか。実はそうではなく、これらのデメリットは対策すれば補うことができるものばかりです。ここからは、その対策方法について紹介します。
セキュリティが充実した物件を選ぶ
マンションの1階に住むには防犯上の問題がありますが、それはセキュリティが整っている物件を選べば対策ができます。セキュリティが整っている物件とは、例えば管理人がいるマンションです。マンションの中には管理人が駐在している物件とそうでない物件があります。管理人が常駐している物件ならば万が一何かトラブルがあってもすぐに対応してもらうことができます。他にも、管理人は常駐していなくても、モニター付きインターホンのある物件や、オートロック機能がついている物件であれば安全性が高いです。このような物件選びをすればマンションの1階でも安心して住めるでしょう。 また、実はマンションは戸建てに比べて空き巣などの被害件数が少ないのです。マンションでの被害件数は戸建てでの被害件数の半分を下回っています。さらに、その被害の原因の多くは鍵の絞め忘れなど、簡単に対策ができるものです。そのため、防犯グッズを利用して簡単に対策するだけでも、安心な生活を手に入れることができます。
害虫対策をする
マンションの1階では虫が出やすいという問題に対しては、二重サッシが対策になります。また、虫は不衛生な場所に集まるため、常に部屋を清潔に保つことが大切です。もしほこりや髪の毛が放置されていると、虫のエサとなってしまいます。掃除機をこまめにかける、ゴミを放置せず収集日には必ず捨てる、換気をして空気を清潔に保つといったことを意識しましょう。
リノベーションによる改善
上の階に住む人の騒音が気になる場合、リノベーションで対策できることがあります。例えば、天井を作って防音設備を施せば、周りの騒音をある程度遮ることができるようになります。他にも、リノベーションでデザイン性を向上させたり、庭にウッドテラスを設置したりもできるので、眺望の悪さをカバーし、自分好みの部屋にすることができます。
湿気対策と換気方法
マンションの1階には湿気がこもりがちですが、換気を十分に行えば簡単に湿気対策ができます。定期的に窓を開けて空気を通せば、カビの発生を防ぐことができます。コツは、2か所以上の窓を開けて風の通り道を作ることです。さらにクローゼットの中に除湿剤を置いたり、部屋に除湿機を設置したりといった方法も有効です。
マンションの1階には意外なメリットも!
ここまで、マンションの1階に住むデメリットについて説明してきました。そのせいでマンションの1階は避けた方が良いと思ってしまうかもしれません。しかし、1階にはメリットも存在します。ここからは、マンションの1階に住むことのメリットについて紹介していきます。
移動の負担が少ない
マンションの高層階に住むと毎回エレベーターで移動することになります。それほど大きな負担ではないですが、やはり1階の方が出入りが楽です。高層階に住んだら、外出するたびにエレベーターを待ったり階段で移動したりすることになります。普段の移動だったらまだ良いですが、重い荷物を持っているときはエレベーターでの移動も楽ではありません。さらに、いずれ歳を重ねて移動が大変になったときのことを考えると1階の利便性は魅力的です。また、災害が発生したときなどは1階の方が逃げやすいといったメリットもあります。
子育て家庭に適している
マンションの1階に住むことは、子育て世帯には特にメリットがあります。例えば、子どもによる騒音問題は、1階に住めば下に住む住人がいないので生活音を気にする必要がありません。また、高層階に住んでいる場合、小さな子どもがバルコニーから子どもが転落する危険があります。しかし1階に住んでいればそのような心配はありません。このように、子育て世帯にとってマンションの1階は安心して住むことができる場所でしょう。
コスト面でのメリット
これまで説明してきた通り、マンションの1階は高層階と比べて人気が少ないと言うのが現状です。そのため、1階の部屋は高層階の部屋よりも価格が安い場合がほとんどです。そのため、少しでも費用を抑えたい人には1階を選ぶことをお勧めします。さらに、1階の部屋は流通数が多いので、自分の好みに合った物件に出会える可能性が高くなるという利点もあります。
夏の快適さ
高層階と比較して1階の方が冷気が溜まりやすく、直射日光が入りにくいことから、冬は冷え込みがちな代わりに夏は快適に過ごしやすいです。さらに、日除けを利用したり、庭でプール遊びをしたりすることで、より涼しい夏を過ごすことができます。このように、専用の庭を持てるというのも1階に住むメリットの一つです。
マンション1階に向いている人とは?
マンションの1階に住むことはメリットもデメリットもあるということがわかりました。では、具体的にどのような人がマンションの1階に向いているのでしょうか。例えば、少しでも家賃を安くしたい人、階下への生活音の漏れが気になる人、小さな子どもがいる人、セキュリティ面の問題をあまり気にしない人には、マンションの1階がおすすめです。なんとなく高層階の方が良さそうと思っている人も、一度1階の良さを確認してみましょう。もしかしたらより好条件の部屋を見つけられるかもしれません。
まとめ
今回は、マンションの1階に住むデメリットについて説明してきました。マンションの1階に住むと、防犯面で不安が残る、虫が出やすくなる、騒音被害に遭う可能性が高い、日当たりが良くない、眺望が悪い、冬は部屋が冷えやすいといったデメリットがあります。しかし、だからといって1階に住むのは良くないというわけではありません。これらのデメリットは対策次第で防ぐことができます。さらに、1階に住むからこその魅力もあります。高層階に住むのと1階に住むのとどちらがより自分に合っているのか、よく調べてから部屋を決めるようにしましょう。