50代貯金ゼロでマンション購入!成功するためのステップ
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50代貯金なしでマンション購入は可能か?
50代の貯金なしでマンションを購入するとなれば、住宅ローンの審査が通らず難しいイメージがあります。50代は定年も近く、収入が減少する可能性が高いので住宅ローン審査は厳しくなるでしょう。
貯金があればマンション購入は可能ですが、貯金なしの50代ではマンション購入が難しいと考える方は多いです。しかし、50代貯金なしでもマンションを購入する方法はあります。
この記事では50代貯金なしのマンション購入方法を解説しますので、不動産購入を検討している50代の方はぜひ参考にしてみてください。
50代でマンションを購入する人の割合
貯金なしの状態でも住宅ローン審査が通れば、マンション購入ができます。一般的に不動産購入の際には、現金一括で支払わない限りは住宅ローンを組む方が多いです。しかし、「50代でマンション購入する方はいないのでは」と、疑問に思う方もいるでしょう。
実際住宅ローンを借りて、マンション購入をしている50代の方は存在します。住宅支援機構フラット35が2021年度の利用者を調査したデータによると、住宅ローンを借りる50代の方は毎年存在します。
参考として2020年度と2021年度の2年間で、新築マンション・中古マンションを購入した方の年齢層を確認しておきましょう。
2020年新築マンション購入者の年齢層
- 20代 12.1%
- 30代 34.9%
- 40代 24.5%
- 50代 17.2%
- 60代以上 11.4%
2021年新築マンション購入者の年齢層
- 20代 11.1%
- 30代 31.5%
- 40代 25.7%
- 50代 18.5%
- 60代以上 13.2%
2020年中古マンション購入者の年齢層
- 20代 11.9%
- 30代 31.9%
- 40代 31.2%
- 50代 17.3%
- 60代以上 7.6%
2021年中古マンション購入者の年齢層
- 20代 9.2%
- 30代 28.5%
- 40代 31.6%
- 50代 20.9%
- 60代以上 9.8%
新築マンション・中古マンションどちらでも、50代の住宅ローン利用者は約20%ほどいます。
さらに、60代以上のご年配の方でも、約10%前後の住宅ローン利用者がいるため、50代の方は全く問題ありません。
貯金なしの50代マンション購入希望者は、自分に合った住宅ローンを探してマンション購入計画を立ててみてください。
貯金なしでも住宅ローンを組む方法
50代で貯金がない場合でも、住宅ローンを組むことは可能です。ただし、審査を通過するためには、金融機関が定めた基準をクリアする必要があります。貯金がなくても、年収や将来の収入見込み、実現可能な返済計画があれば融資が受けられることがあります。定年が近い50代では、退職金やその他の収入源を用意し、しっかりとした返済計画を立てることが重要です。
50代貯金なしでマンション購入する際の注意点
50代の貯金なしでマンションを購入する方法は存在します。しかし、若年層や貯金がある方に比べて、住宅ローン審査を通過しにくい事実は理解しておきましょう。
50代の貯金なしで住宅ローンを組む場合、次の注意点を押さえておいてください。
住宅ローン完済時の年齢に注意する
- 住宅ローン完済時の年齢に注意する
- シニアライフを考慮した返済計画を立てる
それぞれの注意点を解説しますので、マンション購入の参考にしてみましょう。
住宅ローン完済時の年齢に注意する
50代で貯金がない場合、住宅ローンを組む際には完済時の年齢に注意が必要です。金融機関によっては、住宅ローンの完済時年齢に制限があり、例えば65歳または75歳以下とされることがあります。一般的には、完済時の年齢が80歳未満であることが求められます。80歳を超える借入期間では、完済前に亡くなるリスクが高いため、金融機関の審査が厳しくなる可能性があります。そのため、可能な限り早い段階で完済できる返済計画を立てることが重要です。団体信用生命保険への加入も必要で、健康状態が悪いと審査に影響することがあります。
シニアライフを考慮した返済計画を立てる
50代で住宅ローンを組む際には、シニアライフを考慮した返済計画が不可欠です。定年後の生活を見据えて、収入が減少する可能性があるため、返済額を高く設定しすぎるとシニアライフでの生活が困難になることがあります。定年時には退職金などが見込まれる一方、収入が減少するため、将来の生活を考慮し、返済計画を立てることが大切です。また、老化により医療費が増える可能性があるため、余裕を持った返済計画を立てることをお勧めします。
50代貯金なしでマンション購入するための具体的な方法
50代で貯金がない場合にマンション購入を成功させるためには、住宅ローンの借入期間を短く設定することが重要です。借入期間が長いと完済時の年齢が高くなり、審査が厳しくなります。また、長期間のローンは利息が多くなるため、短期間での完済が望ましいです。頭金を多めに用意することも有効ですが、貯金がない場合は、現役期間中の返済能力を重視して計画を立てる必要があります。退職金やその他の収入も考慮に入れ、現実的な返済計画を立てましょう。さらに、借入金額が2,000万円以下の場合、審査が通りやすい傾向があるため、中古マンションの購入を検討するのも一つの手です。
50代貯金なしでのマンション購入シミュレーション
50代の貯金なしでマンション購入を検討している方は、総返済額がどれくらいになるのかシミュレーションを確認してみましょう。
2,500万円の中古マンションを金利0.35%の住宅ローンを組んで購入する条件でシミュレーションします。
シミュレーション条件
- 中古マンション価格 2,500万円
- 金利0.35%
頭金0円借入期間15年のシミュレーション
- 借入金額 2,500万円
- 借入期間 15年
- 利息 66万5,637円
- 諸費用 77万円
- 総返済額 2,643万5,637円
頭金0円借入期間20年のシミュレーション
- 借入金額 2,500万円
- 借入期間 20年
- 利息 88万8,852円
- 諸費用 77万円
- 総返済額 2,665万8,852円
頭金500万円借入期間15年のシミュレーション
- 借入金額 2,000万円
- 借入期間 15年
- 利息 53万2,509円
- 諸費用 64万円
- 総返済額 2,117万2,509円
頭金500万円借入期間20年のシミュレーション
- 借入金額 2,000万円
- 借入期間 20年
- 利息 71万1,081円
- 諸費用 64万円
- 総返済額 2,135万1,081円
それぞれ、頭金なしと頭金500万円の場合、借入期間15年と20年の場合でシミュレーションしました。
頭金なしより頭金500万円支払っている方が、総返済額は500万円ほど変わります。借入期間が5年違うだけで、総返済額が20万円ほど変わることが分かりました。
50代でマンション購入を検討している方は、シミュレーション結果を参考に住宅ローンの契約内容を考慮してみてください。
50代貯金なしでマンション購入するためのまとめ
50代の貯金なしでもマンション購入は可能です。マンション購入するには住宅ローンを組む流れが一般的ですが、50代は年齢制限に引っかからないので利用できます。
しかし、健康状態や完済時の年齢設定によっては、住宅ローン審査で落とされる可能性があるので、申請内容には注意しなければいけません。
50代でマンション購入する際は、シニアライフの生活を考慮して無理のない返済計画が求められます。住宅ローンを通すために、毎月の返済額を高く設定するとシニアライフの生活が困窮して大変です。
住宅ローン審査を通すためには、頭金を用意したり短い借入期間で申請したり、申請内容を工夫しましょう。
頭金を多く用意すれば借入期間と借入金額を減らして、住宅ローンを借りられるので利息が軽減されます。この記事で紹介したシミュレーション結果を参考に、住宅ローンの契約内容を検討してみてください。最後まで読んでいただきありがとうございました。