4LDKマンションで人気の間取りをご紹介
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4LDKマンションの間取りの種類
4LDKとは、リビング・ダイニング・キッチンのほかに4つの居室がある間取りのことを言います。4LDKの間取りとなると、一般的にはファミリー向けの物件が多くなってきます。とくに、3から5人程度のファミリー世帯に人気の間取りです。
また、4LDKの間取りには5つの種類があります。ここでは、4LDKマンションの間取りの種類についてご紹介します。
玄関アクセスタイプ
玄関アクセスタイプは、玄関から直接リビングや各居室にアクセスできるタイプのことを言います。
リビングを通ることなく、各居室や洗面所へ行けるため、プライバシー性の高い点が大きなメリットです。また、リビングダイニングに和室があるタイプの間取りでは、和室を開けて家族との団らんを過ごしたり、趣味の部屋や応接間として活用したりすることもできます。
うまく活用すれば、リビングダイニングが広く見せられるでしょう。
リビングアクセスタイプ
リビングアクセスタイプは、玄関から入り、一度リビングを通ってから各居室にアクセスする間取りのことを言います。
このタイプでは、居室部分がバルコニー側になることが多く、リビングの採光は悪くなりますが、居室のほうは明るく風通しのいい点が特徴です。
リビング横に居室がある場合は、プライバシーを確保しにくいといった点が挙げられます。一方、帰宅後はリビングを通るため、家族と顔を合わせる機会が増え、子どもの見守りには最適と言えるでしょう。
そのため、家族とのコミュニケーションを大切にしたい方にオススメのタイプです。
バランスタイプ
バランスタイプは、プライバシー性と家族とのコミュニケーションを両立させた間取りのことを言います。
玄関から直接アクセスできる居室と、リビングを経由しないとアクセスできない居室もあるのが特徴です。家族とのコミュニケーションを取りつつ、プライバシーを確保した設計であるため、生活リズムの異なる家族にも向いています。
メゾネットタイプ
メゾネットタイプは、マンションの専有部分に階段があり、1階と2階に分かれた間取りのことを言います。
なかには、専用庭が付いている物件も多くあり、一戸建て住宅のように暮らせる点が大きな特徴です。また、居室空間を分けることも可能で、1階は来客対応をする空間、2階はプライベート空間という使い方もできます。
さらに、ほかの集合住宅のように、上下階への影響を心配する必要もありません。階層によって異なるインテリアを使用し、違った雰囲気を楽しむ方法もあります。
一方、物件数は多くないため、希望する場合は時間がかかることも頭に入れておくとよいでしょう。
豪邸タイプ
豪邸タイプは、広いリビングに居室が備え付けられた間取りのことを言います。
共用廊下に直面する居室のないことが多く、プライバシー性が非常に高い点がメリットです。マンションのなかには、坪庭やパティオなどが設置されている場合もあり、豪邸のような贅沢な空間で生活ができます。そのため、人数の多いファミリー世帯や二世帯で住む際の住宅にオススメです。
一方、物件数は少なく、賃料や価格も高いのがデメリットです。当然、光熱費もかかり、メンテナンスの手間も発生するため注意しておきましょう。
4LDKマンションの間取りのメリット・デメリット
ここでは、4人家族が4LDKマンションの間取りに住む際の、メリットとデメリットを3つずつご紹介していきます。
メリット
まずは、メリットを3つご紹介します。
1つ目は、それぞれが部屋を確保できる点です。
4LDKあれば、子どもが成長し、部屋が必要となっても、それぞれに部屋を確保できます。また、兄弟が3人になった場合でも、夫婦で1部屋とすると子どもたちで3部屋使えるため、それぞれのプライベート空間が作れます。
2つ目は、書斎や収納スペースが確保できる点です。
リモートワークが増え、自宅で仕事をする場合でも書斎があれば仕事に集中しやすく、オンライン会議にも参加しやすくなるでしょう。また、1部屋を収納スペースとすることで、衣類や大きな季節用品を収納できるため非常に便利です。
3つ目は、ゲストルームが確保できる点です。
親族や友人が泊まりに来ることが多い家庭では、ゲストルームとして1部屋確保しておくとよいでしょう。リビングで寝ていただくことも可能ですが、お客様が寝ているときに食事の準備をするのは難しいものです。
その点、ゲストルームがあれば就寝部屋として活用したり、一時的な親族の同居に対応したりできます。
デメリット
続いては、気を付けていただきたいデメリットについて3つご紹介します。
1つ目は、家族とのコミュニケーションが減る点です。
子ども一人ひとりに部屋を与えることによって、子どもが部屋にこもってしまう可能性があります。この場合、家族とのコミュニケーションを取る時間が少なくなるでしょう。
親子でのコミュニケーションを優先したい場合は、リビングアクセスタイプがオススメです。
2つ目は、管理や掃除が大変な点です。
子どもが大きくなり家を出た場合、子ども部屋は不要となります。大きすぎると老後の管理は難しくなるでしょう。そのため、書斎や収納スペースとして活用するなど、将来を見据えて活用方法も検討しておくとよいでしょう。
3つ目は、売却しにくい点です。
4LDKは物件自体の値段が高いため、売れにくい可能性が考えられます。場合によっては、3LDKや2LDKより不利になることもあるため、将来は売却も視野に入れている方は注意が必要です。
4LDKマンションで人気の間取り
ここでは、4LDKマンションで人気の間取りを4つご紹介します。
大きめLDK
1つ目は、LDKを大きめにとった間取りです。
16畳のLDKに4.5畳から6畳の居室が4つあります。居室は少し小さめですが、それぞれに収納スペースが設けられているため、実際に使用する分には問題ないでしょう。
その分、LDKが広いため家族4人で過ごすにも十分なサイズです。
大きめ主寝室
2つ目は、寝室を大きめにとった間取りです。
15畳のLDKに11畳の主寝室、6畳弱の居室が3つあります。11畳の主寝室には、ダブルやクイーン、キングサイズのベッドも設置可能です。ホームシアターで映画鑑賞を楽しむのもよいでしょう。
ゆとりある居室
3つ目は、居室を大きめにとった間取りです。
15畳のLDKに7.6畳の主寝室、6畳の居室が3つあり、1つは和室となっています。和室は、リビングのそばに配置されているため、襖を開けておくと開放感が味わえます。
また、6畳とゆとりある居室であるため、来客が来ても便利なゲストルームになるのも大きな魅力です。
大きめバルコニー
4つ目は、バルコニーを大きめにとった間取りです。
12畳のLDKに、4.3から6.5畳の居室が4つあります。室内は小さめですが、バルコニーは住まいを囲むようにした造りで、日当たりがよく、ガーデニングにもぴったりです。
どこの居室からでも、バルコニーにアクセスできる点が魅力となります。
4LDKマンションに住む際のチェックポイント
ここでは、4LDKマンションに住む際の4つのチェックポイントについてご紹介します。
居室の使用目的
1つ目は、居室の使用目的を明確にしておくことです。
誰がどの部屋を、どのくらいの期間で使用するのか、どのような状況で使用するのかについて計画を立てておきましょう。たとえば、夫婦の寝室にはダブルベッドや収納家具が置けるスペースがあるか、子ども部屋は何歳まで使用するかなど、検討しておきます。
4つの居室を無駄なく有効的に使用するためにも、長い目をもってプランを立てておきましょう。
収納の確保
2つ目は、収納の確保についてです。
ゆとりのある部屋であっても、収納が少ない場合は新たに収納家具を買い足さなくてはなりません。収納家具も置くスペースを考えると、部屋が小さくても収納が多い物件のほうが広く感じられる場合もあります。
また、収納スペースがあっても、使いにくかったり大きすぎたりすることもあるでしょう。それぞれの家庭に合った使いやすい収納かどうか、事前に確認しておくことが重要です。
窓の大きさ
3つ目は、窓の大きさについてです。
窓は大きく、日差しの差し込むような窓であっても、実際に住んでみると眩しすぎたり、夏は暑すぎたりといったことも考えられます。また、隣接した建物が近い場合、プライバシーが守られず、カーテンを閉めたままの可能性もあるでしょう。
周囲の環境を考慮したうえで、窓の位置や大きさを検討するのがポイントです。
まとめ
今回は、4LDKマンションの人気の間取りや、住む際のチェックポイントについて解説しました。
間取りの種類は、玄関から直接居室にアクセスできる玄関アクセスタイプや、一度リビングを通ってから居室にアクセスするリビングアクセスタイプ、双方を兼ね備えたバランスタイプがあります。そのほか、上下階に分かれたメゾネットタイプや大きな豪邸タイプなどもあります。
また、4人家族が4LDKマンションの間取りに住むメリットはそれぞれが部屋を確保でき、書斎や収納スペース、ゲストルームとしても活用できる点です。一方、家族とのコミュニケーションが減り、老後の管理が大変で、売却しにくい点がデメリットとなります。
4LDKマンションの間取りでは、LDKを大きめにしたり、主寝室を大きめにしたりするのが人気となっています。逆に、居室を大きくしたり、居室は抑えてバルコニーを大きくしたりするのも人気の間取りです。なにを優先するかによって変わってくるため、しっかり検討しておきましょう。
実際に4LDKマンションに住む際は、居室の使用目的を明確にしたうえで、収納スペースや窓の大きさにも注意が必要です。ライフスタイルや将来を見据えて、ご家庭に合った間取りを選択しましょう。