トランクルーム付きマンションの魅力と注意点を解説

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トランクルーム付きマンションとは? 3つのタイプを解説
マンション選びでは、間取りや設備に加え、収納スペースの確認も重要なポイントです。しかし、快適な暮らしを手に入れるためには、収納スペースを確認しておくことも重要なポイントです。
特に、居住空間とは別に収納スペースが設けられた「トランクルーム付きマンション」では、大きな物を収納できて非常に便利です。そのうえ、居住空間は広く使えるため、快適な生活が送れるでしょう。
ここでは、トランクルーム付きマンションの3つのタイプについてご紹介します。
住戸隣接タイプ
1つ目は、住戸に隣接する最も一般的なタイプです。
玄関ドア付近やバルコニー部分に、設けられていることが多い傾向にあります。マンションの構造上のくぼみを活かして造られることもあり、なかでも玄関横は比較的小さめのタイプとなります。
また、基本的にこのタイプはすべての部屋に設置されているため、別途使用料が発生するケースは少ないのが特徴です。
共用部集合タイプ
2つ目は、マンションの共用部分に設置されたタイプです。
地下やエントランス付近に複数のトランクルームが設置されることが多く、比較的大きめのマンションでよく見られます。そのため、収納スペース自体も1畳程度の大きめのタイプです。
また、各住戸分に用意されていることもありますが、一般的にはトランクルームの数のほうが少ない傾向にあります。そういった場合、利用を希望する方は別途使用料を支払わなければなりません。
外部提携タイプ
3つ目は、敷地内には設置されていないが、外部のトランクルームと提携しているタイプです。毎月の使用料金は発生しますが、一般的な料金と比べると比較的安い料金で利用できます。
保管したい荷物の量に合わせて、大きさが選択できる点は大きな魅力です。また、契約内容によっては、事前に予約しておくことによって専用スタッフが出し入れをおこなってくれる場合もあります。
さらに、コンシェルジュが常駐しているマンションでは、利用希望があった際に紹介してくれるサービスもあります。
トランクルーム付きマンションのメリットとは?
ここでは、トランクルーム付きマンションの4つのメリットについてご紹介します。
収納スペースを有効活用できる
1つ目は、収納スペースが確保できる点です。
一般的に、一戸建て住宅と比較して、マンションの収納スペースは限られがちです。日常的に使用していない荷物や、季節ものの衣類、防災グッズなどを片付けておくことが可能です。そうすることによって、その分より多くの収納スペースが確保できます。
また、共用部分でありながら、自分が専有的に使用できるスペースとなっているため、ほかの方に気をつかう必要もありません。さらに、居住部分の収納スペースが増えるため、部屋を広々と使用できます。
24時間利用可能で便利
2つ目のメリットは、24時間利用可能である点です。
マンションとは別にトランクルームを借りることも可能ですが、好きなときに利用できるとは限りません。また、移動距離もあり、なかなか利用しないこともあるでしょう。
その点、マンションの敷地内にトランクルームがあると、24時間好きなときに出し入れがおこなえます。さらに、移動距離も少ないうえ、最大限に有効活用できるでしょう。
室内に保管しにくいものを保管できる
3つ目は、室内に保管しにくいものも入れられる点です。
トランクルームは、日常的に使用するが室内に保管しにくい物品を収納するのに役立ちます。たとえば、洗車用品やアウトドア用品を収納するのに便利です。
とくに、外で使用して洗っても土がついていたり、洗わずに使用することが多かったりする場合は、室内に持ち込むことに抵抗を感じることもあるでしょう。
その点、トランクルームがあれば、外で使用することの多いものや汚れやすいものも保管しやすくなります。
手続き不要でスムーズに利用開始
4つ目は、手続きが不要な点です。
通常、トランクルームを利用する際には、契約と初期費用の支払いが必要です。料金に関しては、契約する会社により異なりますが、契約時にはさまざまな料金が発生するため、高額になりやすい傾向にあります。
しかし、あらかじめマンションにトランクルームがついている場合、契約時にトランクルームについての決まりもあるため新たに手続きは必要なく、別にまとまった費用を用意する必要もありません。
万が一、外部提携タイプで毎月料金が発生する場合でも、通常のトランクルームを借りるよりは割安で利用できます。そのため、手続き不要で収納スペースを設けたい方にはオススメの物件です。
トランクルーム付きマンションのデメリット
上記では魅力的なメリットを紹介しましたが、注意すべき点もあります。
ここでは、トランクルーム付きマンションの2つのデメリットについてご紹介します。
追加料金がかかる場合がある
1つ目は、料金が発生することがある点です。
住戸数よりもトランクルームの数が少ない場合、追加料金が発生することがあります。とくに、共用部集合タイプや外部提携タイプに多い傾向にあります。その場合、大きさによっても利用料金が異なるため、事前に確認しておきましょう。
対策としては、自分の入れておきたい荷物を確認し、荷物の量に見合ったものを選択することをオススメします。大きさだけで選ぶと、あまり荷物がなかった際には損をする可能性も考えられます。
そのため、どれくらいの荷物を収納するのか、しっかり検討したうえで、ライフスタイルに合ったものを選択しましょう。
カビや湿気のリスクがある
2つ目は、湿気によりカビが発生しやすい点です。
荷物を置いたままの状態では、カビが生える可能性があります。とくに、地下にトランクルームがあるような場合、カビが発生しやすくなるため、常にカビ対策をおこなう必要があります。
カビ対策には、換気や掃除を定期的におこなうことが重要なポイントです。また、衣類関連のものを置きっぱなしにしておくのはオススメできません。すぐにカビが発生しやすくなるため、こまめに出し入れするようにしましょう。
トランクルーム付きマンションの利用時に注意すべきポイント
上記のメリットとデメリットを踏まえ、トランクルーム付きマンションの3つの注意点をご紹介します。
トランクルームの環境に問題がある場合
1つ目は、環境がよくない場合があることです。
トランクルームの設置場所によっては、保管環境が悪い場合もあります。たとえば、エントランス付近や共用廊下に設置されている場合は、外部の気温や湿気の影響を受けやすいため、精密機器や衣類を保管しておくのにはオススメできません。
この場合は、除湿剤を置き壁との間に隙間を作ったり、こまめに空気の入れ替えをおこなったりと工夫する必要があります。湿気の影響を受けにくいものだけを保管するのもひとつの方法です。
また、収納スペースを増やすために利用を検討していても、トランクルームの大きさが十分でない場合、保管したいものが入れられないといったケースも考えられます。事前に、荷物の量と収納スペースの大きさが見合っているかどうかもチェックしておきましょう。
利用できない場合もある
2つ目は、利用できない場合があることです。
トラトランクルーム付きマンションでも、すべての住戸にトランクルームが確保されていないことがあります。トランクルームが付いているのに魅力を感じ契約をしても、抽選などによって利用者が決められるため、抽選から外れた場合は利用できません。
また、中古マンションでは、先に入居していた住人にすべて利用されているケースも少なくありません。その場合は、空きが出るまで待たなければならないため、契約時には空きがあるのかについて確認しておくようにしましょう。
共用部分であるため注意が必要
3つ目の注意点は、トランクルームがあくまで共用部分である点です。
トランクルームは、契約者が独占して使用できる「専有使用権」が認められていますが、原則は共用部分に該当します。例を出すと、バルコニーと同様の扱いになります。
契約をしていても、あくまで共用部分であるため、管理者の許可なく床材を張ったり、ネジを止めたりする行為は認められません。ただし、玄関横に設置されている場合は、専有部分に含まれるケースもあります。
マンションの管理規約を十分に確認したうえで、規則に合った使い方をしましょう。
まとめ:トランクルーム付きマンションのメリット・デメリットを総合的に考える
今回は、トランクルーム付きマンションの3つのタイプ、メリット、デメリット、そして注意点を紹介しました。
トランクルーム付きマンションとは、居住空間とは別に収納スペースが設けられた物件のことを言います。大きく分けると、住戸隣接タイプと共用部集合タイプ、外部提携タイプの3つの種類があります。
住戸隣接タイプはもっとも一般的で、各住戸に設置されていることが多いですが、共用部集合タイプや外部提携タイプは、数が少ないため利用料金を支払うのが一般的です。
トランクルーム付きマンションのメリットとしては、収納スペースが確保でき、24時間利用できる点が挙げられます。そのほか、室内には保管しにくいものが入れられたり、手続きが不要であったりする点も大きなメリットです。
一方、利用するにあたって料金が発生したり、カビが生えやすい点がデメリットとして挙げられます。対策としては、自分の荷物の量に見合った大きさのトランクルームを選択することと、定期的に換気や掃除をしたり、こまめに出し入れしたりすることです。
また、場所によっては保管環境が良くない場合もあります。除湿剤を置いたり、空気の入れ替えをおこなったりと工夫が必要です。
そして、トランクルーム付きとなっていても、利用希望者が多かったり先に入った住人が使用していたりすると、利用できない可能性もあります。さらに、自由に使用できる場所ではありますが、あくまでも共用部分であることを理解し、規則に合った使い方をしましょう。