タワマン低層階に住むべき?メリット・デメリットまとめ

タワマンと一般的なマンションの違いとは

タワーマンションには明確な定義がありませんが、一般的には高さ60mを超える物件がタワーマンションとされています。これは建築基準法に基づくもので、低層階の定義も曖昧です。通常、20階建てでは1階から7階、40階建てでは1階から15階が低層階とされます。
一般的なマンションではないような施設やサービスも用意されているので、上手に活用することができれば、生活を送る中で発生する負担なども軽減できるでしょう。
高層階に住まなくてもさまざまなメリットが得られるため、低階層に住みたいと考えている人も珍しくありません。
一方で、低層階に住むのはメリットだけでなく、デメリットも存在しているのでメリット・デメリットの両方を理解しておくのが大切です。
今回は低階層に住むメリット・デメリットについて解説します。実際にタワーマンションへ住むことを検討しているなら参考にしてみてください。

タワマンの低層階はどこまでかについて

タワーマンションには明確な定義がありませんが、一般的には高さ60mを超える物件がタワーマンションとされています。これは建築基準法に基づくもので、低層階の定義も曖昧です。通常、20階建てでは1階から7階、40階建てでは1階から15階が低層階とされます。
1部屋当たりの床から天井までの高さは3m程度であり、タワーマンションの高さが60mなら20階建てくらいになるでしょう。
それに伴って低層階に関しても明確な定義は決められておらず、タワーマンションによっては低層階を決めている場合もあれば決めていない場合もあるなど曖昧です。
一般的には20階建てであれば1階から7階を低層階として、40階建てであれば1階から15階までを低層階とするケースもあるなど、最上階層に合わせて低層階も変わってきます。
そのため、一般的なマンションでは最上階に定義されている階層でも、タワーマンションでは低階層として定義されているケースが多いです。
最上階数の3割から4割程度が低層階として定義されますが、タワーマンション次第では全体の3割以下までが低層階として定められているかもしれません。
具体的にどこまでが低層階として定義されているかについて知りたい場合は、オーナーや管理会社などに直接問い合わせるのが最も確実な方法といえます。
オーナーや管理会社に問い合わせる際は、併せて質問したい内容や、不安に思っている内容も聞いておきましょう。

タワマンの低層階に住むメリットについて

高層階がステータスとされることもありますが、タワーマンションの独自のサービスに魅力を感じる人も多いです。住んでいる階に関係なく、共同施設を利用できるタワーマンションは多く、低層階にも多くのメリットがあります。
決して高層階に住んでいるからメリットが大きいわけではなく、低層階でもタワーマンションに住むメリットは多くあるのは理解しておきましょう。

周辺環境が整っている

周辺環境が整っている場所に建てられるのが一般的であるため、通勤や通学がしやすいように近隣に大きな駅があったり、スーパーやコンビニ・病院などの生活に必要な施設があったりなど利便性が高いです。
他にもタワーマンションの規模によっては数百世帯が住んでいるので、周辺地域にタワーマンションの住民をターゲットとして出店がされるケースも珍しくありません。
周辺環境を利用する際は、低層階のほうがマンションを出るまでの手間が少ないため利用しやすいといえるでしょう。
土地開発などに合わせて建築されるケースが多いため、周辺環境が整っているのが特徴です。

セキュリティやサービスが充実している

タワーマンションでは景観だけでなく、建物自体の内装やエントランスなどのデザインにも力を入れているので全体的に質が高い特徴があります。
セキュリティ面は多くのタワーマンションで力が入れられていて、自分の部屋に入るまでに多くのオートロックを解除する必要があって関係者以外がタワーマンション内に侵入するのを防いでいるのが特徴です。
サービス面ではフロントにコンシェルジュが常駐しているケースも多く、クリーニングサービスやタクシー配車サービスなどタワーマンションによってさまざまなサービスが用意されています。
サービスは低階層でも住んでいれば受けられるため、忙しくて時間がない場合でも上手にサービスを利用できれば効率よく生活が可能です。
どのようにしてサービスを申請すれば良いかについてはタワーマンションごとに違い、フロントのコンシェルジュに直接聞くと良いでしょう。

タワマンで共同施設が利用できる

それぞれ共同施設が設置しているケースが多く、住民なら誰でも利用ができるため、低階層に住んでいてもルールを守れば利用ができます。
共同施設としてはトレーニングジム・ゲストルーム・ラウンジなどが挙げられ、仕様をするためのルールはタワーマンションによって異なっているので確認してください。
施設によっては予約をしなくても利用できるものもあれば、あらかじめフロントなどで予約をしておかなければならない共同施設などさまざまです。
それぞれで独自のルールが定められているケースが多いため、自分の判断で共同施設を利用するのではなくルールを守って住民全員が気持ちよく施設を利用できるようにしましょう。

高階層と比べて購入費用が安い傾向にある

高階層ほど購入費用が高くなるのが一般的であるため、共同施設の利用が目的の場合・周辺環境が整っているのが目的の場合は無理に高層階に住む必要はありません。
低層階の場合は高層階と比べて購入費用が安くなって、共同施設や周辺環境の利便性は十分に恩恵を受けられます。
他にも購入費用だけでなく毎年支払いをしなければならない固定資産税なども低層階の方が低く、理由としては不動産価値を考えたときに低層階よりも高層階のほうが高いためです。
固定資産税は固定資産評価額を基準にして決定されますが、固定資産税評価額は不動産価格が高ければ伴って高くなるため、比較的不動産価値が低い低層階ではさまざまな費用を抑えられます。

タワマンが抱えているデメリットを回避できる

タワーマンションでは住む階によっては高さが60mを越えてくるので、一般的なマンションではあまり心配しなくても良い部分にも注意をしなければいけません。
例えば、地震や火災などの災害が発生した場合では、高層階に住んでいると避難が難しくなるだけでなく、自分が住んでいる階よりも低層で火災が起これば下に逃げられなくなります。
他に抱えているデメリットとして挙げられるのが、高層階では落下物によって通行人が負傷するリスクを回避する目的で、一定階数よりも上の階層では洗濯物を干したり、ベランダに物を置いたりが禁止されているケースは珍しくありません。
高層階に住んでいて洗濯物を干すのが禁止されているなら、洗濯物を乾かすために浴室乾燥機や洗濯乾燥機を購入する必要があります。
停電や故障によってエレベーターが使えなくなれば、自分が住んでいる階まで階段で上がっていかなければならず、上り下りをするだけでかなりの体力と時間をかけなければいけません。
体力がある方なら最悪自分で部屋まで戻れますが、小さい子供や体力がないご年配の方では部屋まで戻れない可能性もあります。
これらのタワーマンションが抱えているデメリットも、低層階に住んでいれば回避ができるのも大きなメリットです。

タワマンの低階層に住むデメリットについて

低層階にはデメリットも存在し、自身の価値観によっては気になることもあります。メリットだけでなく、デメリットもしっかり把握し、判断することが重要です。
低層階に住むデメリットについて解説をしていくため、メリットとのバランスを考えて低層階に住みたいと感じるかどうかの参考にしてみてください。

低階層では周囲から見える可能性がある

低層階では道路などから部屋の中が見えてしまう可能性があり、高層階であれば周りの建物からでも部屋の中が見られる可能性はほとんどありません。
道路などから部屋の中を見られるのに抵抗があるなら、カーテンをしっかりと閉めてセキュリティ面にも気を付けておきましょう。
ただし、タワーマンションによっては低層階でもセキュリティがしっかりとしているため、関係者以外が入れないようにしているので、一般的なマンションと比較をすると安全性は高いといわれています。

階層でマウントを取られることもある

タワーマンションによっては高層階に住んでいるのがヒエラルキーが高く、低階層に住んでいるのがヒエラルキーが低いと暗黙の了解で決定されているケースもあるため注意してください。
実際に回数でマウントを取ってくる住民もいるため、タワーマンション内での付き合いが活発な場合は上手に付き合っていくのが大切です。
そのため、周りからマウントを取られたくないと考えている方や、反対に自分がマウントを取りたいと考えている方は低層階に住むのは向いていません。
タワーマンションによっては暗黙の了解で細かいルールが決められていることもあると噂されているので、低層階に住む場合には他の住民に話を聞くなどして慎重に決定してください。

低階層でもタワマンの恩恵を受けて生活ができる

低層階でもタワーマンションの共同施設を利用できるため、高層階にこだわらないのであれば低層階の選択もおすすめです。高層階は美しい夜景が楽しめますが、住むうちにその景色には慣れてしまうことが多いです。低層階は日常生活や非常時にも便利です。
そのため、高層階での恩恵は慣れてしまうといわれており、低層階に住んでいる方が日常生活も災害などの非常時にも行動がしやすい傾向にあります。
一般的なマンションに住んでも良いけれど、タワーマンションのほうが共同施設やサービスも充実しているから住もうと考えている人であれば、高層階に住むよりも低層階に住むほうがおすすめです。
他の物件と比較をしても資産価値が崩れにくいといわれているため、将来的に売却をしても購入時から大きく値崩れするリスクを抑えられます。
低層階に住むことによって生まれるメリットも数多くあって、自分がどのようにして生活をしていきたいかをしっかりと考えてメリット・デメリットの両方を考慮して決定をするのが大切です。