マンション売却後住み続けるには?

今回の記事は、以下のような方にお勧めです。

  • マンション売却に興味がある方
  • マンション売却後住み続けたい方

マンション売却相場について

自宅を売却してもそのまま住めるリースバックという仕組みがあります。

今回は”マンションの売却”に焦点をあてて解説していきたいと思います。

物件売却で重要なポイントの1つでもあるのが物件売却相場を理解することです。

以下ではまずマンションの売却相場について説明していきます。

マンションの売却相場価格はここ最近上昇し続けています。特に首都圏は売却相場がかなり高くなっていることが顕著です。日本国内でエリアごとにみてみると、東京、埼玉、神奈川、大阪、福岡の物件売却相場価格が群を抜いて上がっています。

マンションの売り時の判断材料としては、住んでいるエリア、築年数、その時の景気からベストタイミングを判断できます。

また、相場にはあまり関係ありませんが、マンション売買にかかる期間も気になるポイントです。

売買期間の平均は約3.2カ月と言われていて、8割以上が6カ月までに成約しています。

売却価格はその時期やエリアごとによって異なります。

国内主要都市では売出価格と取引価格とはいずれも2013年から上昇を続けています。

このことも含め、マンションの売却相場価格は、近年全国的に上昇傾向にあるといえます。

では、なぜ近年の売却相場は上昇傾向にあるのか、その理由を以下で詳しく説明していきます。

マンションの売却相場価格が上がる=マンションの需要が高いということになります。

マンションの中でも中古の需要が近年上がり続けています。

マンション売却相場価格は2012年から近年にかけて右肩上がりで急上昇を続けていて、少なくとも現在は過去最高価格で推移しているとも言えます。

マンションの売却相場価格は全国的に上昇傾向ですが、特に首都圏の売却相場価格の大幅な高騰が目覚ましいです。

平成24年7月~令和5年年6月まで、コロナ禍の期間を除いて上昇傾向が続いています。

国内でも東京都は3年3か月連続、埼玉県は3年2か月連続、千葉県は3年連続、神奈川県は2年8か月連続で前年比を上回っているとも言われています。

マンションを売りたいと考えている方や、悩んでいる方、今すぐではなくとも将来的に売りたいと検討している方にとって、自宅を売却したらいくらになるのかは気になるポイントだと思います。

そこで、以下ではエリアごとのマンション売却相場価格について更に詳しく見ていきます。

東京

東京都の場合は、日本国内で見てもかなり高いです。

東京オリンピック以降も、マンション売却相場価格の上昇は続いているといった状況です。

過去の相場と比較した場合

直近1年で約168万円アップとなっています。

特に、ここ半年ほどでの価格の上昇幅が大きいです。

全国平均と比べた場合

令和5年時点の日本全国マンション売却相場価格の平均は約3,000万円とされています。

東京都の売却相場は全国平均よりも2,600万円程度高くなっているのが現状です。

全国的に見ても、東京都がマンション売却相場価格が一番高いということは一目瞭然です。

埼玉県

埼玉県のマンション売却相場価格もここ最近では増加率が増えています。

過去の相場と比較した場合

直近1年で約185万円アップとなっており、埼玉県もまたこの半年間ほどで価格の上昇幅がぐっと大きくなり、上昇傾向にあります。

全国平均と比べた場合

埼玉県の売却相場価格は全国平均より6万円高く、ほぼ平均値です。

神奈川県

神奈川は、全国のマンション売却相場価格よりも若干低いです。

また、沿岸部の人気エリアを中心にマンション売却相場が上昇しています。

過去の相場と比較した場合

ここ1年で約359万円アップとなっていて、神奈川県もここ半年間での価格の上昇が大きくなっています。

全国平均と比べた場合

神奈川県の売却相場価格は全国平均より750万円程度高いです。

千葉県

前述でどこも上昇傾向にあると伝えてきましたが、千葉県に関してはここ半年ではマンション売却相場価格に変化があまりありません。ですが、首都圏に近いエリアに位置していることなどアクセスの良さにより、緩やかではありますが上昇傾向です。

過去の相場と比較した場合

直近1年で116万円アップとなっています。

全国平均と比べた場合

埼玉県の売却相場価格は全国平均より275万円ほど低くなっています。

北海道

北海道のマンション売却相場価格はほぼ横ばいです。変化が見られません。

ただし、近年北海道では再開発や商業施設の建設など、地価上昇に良い影響を与える様々な計画が進んでいます。

上記の理由により北海道のマンション売却相場価格は将来的に緩やかではあっても上昇していくのではないかと考えられます。

過去の相場と比較した場合

直近1年で約26万円アップとなっています。

全国平均と比べた場合

北海道の売却相場価格は平均より850万円程度低いです。

愛知県

愛知県のマンション売却相場価格は、特にここ半年で緩やかに上がっています。

とはいえ、愛知県に関してはマンション売却相場価格の上昇幅が小さくなってきているので、今後上昇傾向を維持していくかどうかは判断が難しいです。

過去の相場と比較した場合

直近1年で約90万円アップとなっています。

ここ半年で大きな変化はありませんが、少なからず価格は上がっています。

全国平均と比べた場合

愛知県の売却相場は平均より700万円ほど低くなっています。

大阪府

大阪府のマンション売却相場価格はここ半年で増加率がぐっと上がっています。

また、大阪府では2025年に大阪万博が開催されます。

大阪万博に伴いインフラや商業施設の再開発なども進んでいく見込みがあるため、大阪府のマンション売却相場価格は今後数年の間は上昇すると予想できます。

過去の相場と比較した場合

直近1年で約266万円アップとなっています。

大阪府はここ半年でマンション売却相場価格の高騰が著しく上昇傾向にあるといえます。

全国平均と比べた場合

大阪府の売却相場は24万円高く、ほぼ平均値となっています。

福岡県

福岡県のマンション売却相場価格はここ半年で上昇傾向にあります。

福岡県は天神ビッグバンと銘打った再開発事業を積極的に行っている都市でもあるため、今後のマンション売却相場価格は上昇すると言われています。

過去の相場と比較した場合

直近1年で約414万円アップとなっています。

大阪府は特にここ半年で物件売却価格がかなり高くなっていて上昇傾向にあります。

現在の全国平均と比較した場合

福岡県の売却相場は平均より700万円ほど低いです。

マンション売り時の見極め

以下では、マンション売却相場から見た売り時はいつなのかを説明していきます。

・エリアごとで見た売り時

長期間で見ると全体的に上昇傾向ではありますが、近年の物件売却相場増加率には地域やエリアごとにかなり差が大きくなっています。

東京都、神奈川県、愛知県は近年上昇率が高くなっている一方ですが、埼玉県、千葉県、大阪府は物件売却価格の上昇がペースダウンしています。福岡県に関してはここ数年、下降傾向にあります。

よって、首都圏に住んでいる方は売り急ぐ必要はないと言えます。

首都圏の売却相場価格は現在順調に高騰中で、今後も他の地域との物件売却価格の差は大きく離れていくと見込んでいます。

首都圏は今後も価格上昇が予想されており、地方との価格差は拡大し続けていくと予測されているので、今のうちにマンション売却に向けて行動し始めることが重要です。

・相場から見た売り時(築年数ごと)

マンションの売却相場価格には、住んでいるエリアだけではなく築年数も大きく影響してきます。

マンションの売却相場価格は築年数に応じて下落していってしまうので、特に築20年を超える場合は要注意です。物件相場価格が大きく下がってしまう可能性があります。

マンションの売却を考えている方、悩んでいる方、将来的に検討している方は、”築年数が20年を越えるまでに売却する”を一つの基準にしてみると良いと思います。

・不動産市場の景気から見た売り時

現在国内の不動産市場は上昇し続けていますが、一方で相場が下落するのではないかという懸念もあります。

例えば以前までは中古マンションの在庫不足が問題とされていましたが、最近では解消されてきています。

特に首都圏での中古マンションの在庫件数はかなり多くなってきていて、2021年を起点に増えています。

このまま中古マンションの在庫が増え続けるとどうなるかといったら、言わずもがなですが、物件売却相場が下落してしまうことになります。

需要に対して供給過多の状態となります。その可能性も十分考えられるので、慎重な検討が必要です。

他には、住宅ローン金利の上昇や円安の解消といった外部環境の変化も大きく関わってきます。世の中で起こる様々な要因で物件売却相場が下がってしまう可能性は十分あります。

現時点では何かが起こって大きな影響を及ぼしているようなことがないので、価格上昇が安定して続いています。かといって世の中何が起こるかは分からないので、現在のような物件売却相場の高騰が長く続くことは考えにくいでしょう。

最後に

今回の記事ではマンションの売却について解説してきました。

その中で特に大事なポイントが”マンション売却相場価格をしっかり理解すること”、”エリアごとの最新の物件売却相場価格”、”マンションのベストな売り時を判断すること”です。

また、冒頭でも触れましたが、マンションを売却後、そこに住み続ける手法がリースバックというものです。

リースバックを活用するには、まず自宅(マンション)を売却しないことには始まりません。

マンションを売りたいと考えている方や、悩んでいる方、今すぐではなくとも将来的に売るかもしれない方は、この記事で解説してきた物件売却において重要なポイントをしっかり理解したうえで慎重にマンションの売却を検討してください。