マンションを売りたいと悩んでいる方へ

今回の記事は、以下のような方にお勧めです。

  • マンションを売ろうと思っている方
  • マンション売却の相場価格を知りたい方

マンション売却費用について

マンション売却を検討中だが、実際に売りに出したらどれくらいの値段で売ることができるのか?と疑問を持っている方は非常に多いと思います。

マンションを出来るだけ高く売るためには、前もって物件の売却相場価格を調べておくことがとても大切です。

今回の記事では、マンションの売却価格相場や費用について詳しく紹介します。

自分で物件の価格相場を調べれば不動産の知識も身につきます。

そうすれば損することなくマンションを売却できる可能性が広がります。

マンション売却の費用はどのくらいかかるのか?

まずマンションを売却する際にかかってくる費用の一つが仲介手数料です。

仲介手数料とは、不動産会社に売却のサポートに入ってもらうことに対して支払うお金のことです。

一般的にはマンション売却価格の3〜5%程度と言われています。

仲介手数料は、マンション売却にかかる費用の中で最も大きな割合を占める費用とも言えるので、あらかじめどのくらいになるか計算して想定しておくことをおすすめします。

次に登記や手続き費用がかかります。

そもそもマンションを売るときの登記とは何なのか?

登記とは、物件の所有権を売主から買主に移す手続きです。

これにより、買い手は正当な所有者として物件を所有することができます。

通常、登記にかかる費用の相場は、マンションの売却価格の1~2%程度が目安です。

登記もあらかじめ査定のタイミングで簡単に計算しておくと安心できます。

清掃や引越し費用がかかる場合もあります。これは勿論全員ではないのですが、マンション売却時には、購入希望者の内覧のためにハウスクリーニングを行う方もいます。

ハウスクリーニングでは、自分では出来ないような箇所でも綺麗に清掃してもらえるよう、業者に依頼することができます。

ハウスクリーニングを依頼するとしないでは、物件の清潔感の度合いが違ってくるので好印象を持たれることが多く、売却成立にも繋がりやすいです。

また、引越しにも当然費用がかかります。

詳しくは、引越しサービスを取り扱う会社の無料見積もりサービスを利用して事前にシミュレーションしておくことが良いでしょう。

最後に譲渡所得税について説明します。

マンションを売る際は税金もかかります。

必ずおさえておくべきなのが、譲渡所得税です。

譲渡所得税とは、マンションを売った時に出る利益にかかる税金のことを言います。

所得税や住民税、復興特別所得税などをまとめて譲渡所得税とも呼びます。

実際、家を買った時の価格よりも大幅に高い値段でマンションが売れるケースはほとんどないので、譲渡所得税を支払う必要がなかったという方も多いです。

最後に印紙税です。

印紙税とは、売買契約の書類に貼り付ける収入印紙の取得にかかる費用のことです。

相場は数千円~数万円程度とされています。

マンション売却相場について

前述で、マンションを売却する際にかかる費用について説明してきましたが、以下ではマンション売却における相場について詳しく紹介したいと思います。

マンション売却相場を自分で調べる方法

マンションをより高い値段で売るためには、不動産会社に査定依頼する前に、あらかじめ自分で相場を調べておいて簡単にシミュレーションするのが大事です。

自分でマンションの売却相場を調べるには、以下3つの方法があります。

  • レインズマーケットインフォメーション
  • 土地総合情報システム
  • 不動産情報サイト

レインズマーケットインフォメーション

不動産流通機構が運営するサイト。

これまで売買された取引から、マンションの売却価格を調べることが可能です。

追加条件を入力することでより細かく検索できるので、売却を検討しているマンションに近い内容で情報を得ることができます。

土地総合情報システム

今までに不動産売買の経験のある人にアンケートを取った結果をもとに、不動産価格に関する様々な情報を公開しているサイトです。

過去のデータから成約価格を調べることができるので、相場を知ることを目的として使う際にお勧めです。

不動産情報サイト

売却検討中のマンションと同じようなマンションがどれくらいの価格で売り出されているのかを知りたい時は、不動産情報サイトが最適です。

マンション買取相場は市場価格の7~8割が本当なのでしょうか?

マンションの買取における注意すべき点は、売却価格が安くなってしまう点です。

一般的にマンションは、市場価格の約7~8割の価格で取引されることが多いです。

物件の状態によっては6割ぐらいまで安い価格に下がってしまうケースもあります。

ここでいう【市場価格】とは、不動産会社に仲介を依頼し、売却できる価格のことを指します。

マンションは売却価格が安いのでマイナスなイメージを抱きがちですが、売却の際は手間がかからず、持ち出しの費用も要りません。早ければ1週間程度で売却成立するなど、金額を補うだけのメリットも多々あります。

マンションの売却相場が安くなってしまう理由は何なのか?

マンションの売却相場が安くなってしまう理由は以下の二つです。

まずリフォームなど大きなコストがかかってしまう点。

不動産会社や買取会社は、買い取った物件を再び売る、または賃貸として貸し出すことを前提に買います。

買い取った中古マンションをより一層魅力的な物件にするためには、リフォームやリノベーションは必須です。比較的大きな費用がかかるので、これらの費用が発生することを前提に買取価格を計算するから安くなってしまいます。

次に、不動産会社でのコストとリスク分を含んでいる点。

リフォームやリノベーションが済んだ再販物件がいつ売れるかは検討がつかないので、買い手が見つかるまでの物件管理費、人件費、運営費、リスク分を踏まえて価格を設定します。

上記の費用を計算に入れて最終的に価格を決定するので、マンションの売却相場価格はおおよそ仲介の7~8割の査定額になります。

マンション売却相場は全国的に上昇傾向にある!

昨今では、マンションの売却相場は上昇傾向にあると言われています。

その理由としては、中古マンションの需要が上がり続けているからです。

【中古マンションの成約件数】

平成26年度→70,945件

令和3年度→74,195件

約3000件増えています。

少なくとも現在、マンション売却相場は過去最高価格で推移していると言えます。

マンションの売却相場は全国的に上昇傾向にありますが、特に首都圏の相場の値上がりが顕著です。

今後の相場

これからマンションの売却を考えている方にとって売却のタイミングはもちろん重要ですし、マンションをこれから売る人にとっても買う人にとっても今後もこのままマンションの価格は上がり続けるのかも気になるポイントだと思います。

マンション価格は今後も上昇し続けるのか?

結論からお伝えすると、マンションの価格が上昇するという説と、下落するという説の両方があり、どちらも間違いとは断言できません。

まず今後マンション価格が上昇するといわれる理由は、複数の要因があります。

まず、不動産価格はここ数十年間少しずつ上昇しています。1990年にバブルがはじけた際、一度落ち込みましたが再び上昇傾向に。

2008年のリーマンショック後でさえも、不動産価格はたった2年で回復しました。

更に近年だと不動産価格の下落が懸念されたコロナ禍でも、上昇を維持した事実もあります。

大きな理由として、建築資材の高騰が関係しています。建築資材の高騰により新築マンション価格が上昇し、それに伴い中古物件のニーズが増え、価格も上昇しています。

ほかにも、海外投資家による投資熱も影響していると考えられます。

都市部を中心としたエリアの物件価格を押し上げている背景があります。今は円安ということもあり、海外の投資家にとって日本の不動産は安くて高利回りの物件なので非常に需要があります。

さらにインバウンドも関係しており、築年数の古いマンションでも民泊として再開発が進んでいることも後押ししている要因です。

一方で、今後はマンション価格が大きく落ち込むのではないか?という意見もあります。

その理由は、不動産価格が15年周期で上昇と暴落を繰り返す法則があると言われているからです。

しかし今のところその兆候はこれといって見られていません。

東京オリンピックも大きく影響すると言われていました。

東京オリンピックが閉幕した後は、需要が急激に減るのではないかと言われていましたが、現在大きな下落は起こっていません。

3つ目に、米国で金融引き締めが行われたことです。

日経平均株価が下落しました。不動産価格は株価に連動するので、マンション価格も下がるだろうと予想されています。

マンションの売却価格は国内外の情勢に大きく影響を受けます。

金額の上がり下がりもかなり左右されるので、前述で触れたような内容はきちんとチェックしておかなくてはいけません。

マンション価格は今後も下落しないという意見が多い中、必ずしもすべての物件に当てはまる訳ではありません。

都市部と郊外で価格の2極化が進むのではないかといわれています。

近年共働き世帯が圧倒的に増えており、駅や学校、公共施設から近い物件のニーズは高まる一方です。

都市中心型の生活を選ぶ人が増えていることの表われとも言えます。

一時はコロナ禍の影響もあり、郊外移住が増加傾向にありました。

実際移住したのは少数で、人気は都市部へ集中しています。

昨今は都市部のオフィス、住宅一体型の物件が増えていることもあり、郊外のマンションの価値が下落傾向にあります。

マンションの価格の動向は、エリアや地域によって明暗が分かれているので覚えておいて下さい。

最後に

マンション売却相場価格をきちんと把握して売却を成功させましょう。

マンションを売ることを本格的に検討している場合、まず自分で大体の相場を把握するようにしてください。

そうすれば、不動産会社に提示してもらった査定額が適切なのか安すぎるのか判断でき、適正な売り出し価格を設定しやすくなります。

マンションを少しでも高く売却するうえで、【希少性】は欠かせない重要ポイントです。

立地がとてもよく、駅が近い、小雨なら家から駅まで濡れずに行けるなど、特有のアピールポイントがある場合は、競合物件の少ない時期に売りに出すことで高値での売却成立に近づきます。

高く売ることができれば、不動産会社への仲介手数料や、売却にかかる費用、税金なども補えます!

しっかり準備して、マンション売却を成功させましょう!