マンションは購入するべき?費用や注意点まとめ

マンションを購入して資産にするべきか、賃貸物件として借り続けるべきか悩んでいる人も多いでしょう。確かにどちらにも良さがあり、リスクもあるため悩んでしまいますよね。
またマンションを購入する際にかかる費用について悩んでいる人も多いかと思います。そこで本記事では、マンション購入でかかる費用や注意点を中心に説明していきます。今後マンション購入を検討している人は、ぜひ最後までご覧ください。
マンション購入で後悔した人の声
初めに、マンションを購入して後悔してしまった人たちの声をまとめました。今回、主な理由として7つの理由が挙げてみました。
マンション購入で後悔した人の声
マンションを購入して後悔した人たちの声を詳しく解説します。下記のような問題が多いようです。
- 狭さや間取りの問題
- 設備や共用施設の不満
- 日当たりの問題
- 管理規約の厳しさの問題
- 売主や不動産会社とのトラブルの問題
- 駐輪場や駐車場の問題
- 管理組合の活動の問題
狭さや間取りの問題
マンションを内覧した際には、間取りや広さに満足していても、実際に住み始めると不便さを感じることがあります。例えば、家事動線が複雑で使いづらい、特定のスペースが狭くて使いづらいということが挙げられます。また、最初は十分な広さに感じていた部屋も、家具や荷物を配置すると実際よりも狭く感じることがあるでしょう。さらに、家族が増えたり、趣味や仕事で部屋が必要になったりすると、間取りの不足を感じることもあります。
設備や共用施設の不満
マンションには共用施設や設備が備わっていますが、これらが利用しにくかったり、思ったように機能しなかったりすることがあります。例えば、共用施設の利用に制限があり、思うように利用できない場合や、管理費を支払っているのに設備の維持管理が不十分で使いづらい場合があります。また、自分が利用している施設でも、他の住民の利用が少ないために閉鎖されることもあるかもしれません。
日当たりの問題
マンションの日当たりは部屋の向きや窓の位置によって大きく異なります。内覧時には南向きや東向きの部屋であることを確認していても、実際に住んでみると、部屋の中が思ったよりも暗く感じることがあります。とくに、南向きのリビングでも窓が東側にある場合、日中の採光が不十分になることがあります。また、寝室などで朝日を取り入れたい場合には、東側に窓が必要です。日当たりは生活の快適性に大きく影響するため、実際の生活環境に適した部屋を選ぶことが重要です。
管理規約の厳しさの問題
マンションには管理規約が設けられており、管理規約は住民の生活を規制する目的で作成されています。具体的には、ペットの飼育や楽器の演奏、ベランダの利用などに関するルールが定められていることがあります。これらの規制に対して、住民が不満や抵抗感を抱く場合があります。とくに、購入前に管理規約を確認せずに住み始めると、後から規制に違反していることに気づき、トラブルが生じる可能性があります。
売主や不動産会社とのトラブルの問題
マンションの購入に関するトラブルは、売主や不動産会社との間で発生することがあります。内覧時に説明が不足していたり、契約内容が実際と異なっていたりする場合、購入後にトラブルが発生する可能性があります。例えば、ペット飼育可と聞いていたのに後から禁止された場合や、建物の欠陥があった場合などが挙げられます。これらのトラブルに対しては、契約内容や法的権利を確認し、専門家や相談機関に相談することで解決することができます。
駐輪場や駐車場の問題
マンションには駐輪場や駐車場が備わっている場合がありますが、利用には条件や制限があります。とくに、駐輪場や駐車場の台数には限りがあるため、利用希望者が多い場合には抽選や空き待ちとなることがあります。ライフスタイルの変化や家族構成の変化により、駐輪場や駐車場の利用が必要になる場合もあるでしょう。その際には、マンションの規定や条件を事前に確認しておくことが重要です。
管理組合の活動の問題
マンションには管理組合が設立されており、役員が選出されてさまざまな業務を担当します。役員になると、総会や管理業務などの負担が増えるため、予想外の労力や時間が必要になることがあります。役員になることで、住民とのコミュニケーションを取ることが多くなり、煩わしく感じてしまうかもしれません。管理組合の活動に参加する際には、負担や義務を理解した上で協力することが重要です。
マンション購入することによるメリット
続いて、マンション購入のメリットについて詳しく解説します。賃貸か購入かで悩んでいる人は、ぜひ本項をご覧ください。
マンション購入によるメリット
マンションを購入すると、下記のようなメリットを受けられます。
- 資産形成になる
- 高品質な設備が多い
- 自由に改装できることがある
- 団信による保障で安心できる
資産形成になる
マンションを購入することで、自分の資産として所有できます。将来的には、住まなくなった際に売却して現金化したり、賃貸物件として家賃収入を得たりすることもできます。自分が亡くなった後も、子どもが相続すれば子どもの資産になります。このように、資産形成の手段としてマンションを購入することは大きなメリットとして数えられるでしょう。
高品質な設備が多い
分譲マンションの設備は一般的にグレードが高く、快適な生活をサポートする機能が充実しています。室内には食器洗い乾燥機やディスポーザーなどの便利な設備が備わっており、共用施設としては宅配ボックスやジム、キッズルーム、24時間出せるゴミ捨て場などがあります。また、セキュリティ対策も充実しており、オートロックや防犯カメラ、常駐管理人などが設置されており、非常に快適に過ごせるでしょう。これに比べて、賃貸マンションは建設費を抑えるために設備が簡素化されていることが多く、快適性やセキュリティ面でのメリットが分譲マンションと比べて劣る場合があります。
自由に改装できることがある
購入したマンションは、自分の好みに合わせて自由に改装できることが多いです。例えば、畳からフローリングに張り替えたり、壁紙を変更したりすることができます。管理規約によりできない場合もありますが、改装できる場合であれば、自分好みの部屋にすることができるだけでなく、物件の選択肢も広がることでしょう。一方、賃貸マンションでは改装の制限が厳しく、オーナーや管理人の許可が必要な場合があります。勝手に改装すると、退去時に高額な原状回復費を請求される可能性もあるため、自由度の面でもマンション購入に大きなメリットがあります。
団信による保障で安心できる
住宅ローンを組んでマンションを購入する際には、団信への加入が求められます。団信とは、契約者の死亡時に保険金でローンの残債を完済できる、住宅ローン専用の生命保険です。団信に加入することで、万が一の場合に備えてローンの返済リスクを軽減できるのです。一方、賃貸マンションではこのような保険が提供されていないため、通常の生命保険や医療保険に加入する必要があります。
以上が、マンション購入のメリットの主なポイントです。資産形成や快適な生活、自由な改装、団信による保障など、さまざまな面でメリットがあります。
マンション購入でかかる費用や注意点
最後に、マンション購入でかかる費用や注意点を紹介します。
マンション購入でかかる費用
マンション購入時にかかる費用は、以下のように分けられます。
新築マンションの初期費用
物件価格の3%~5%程度:新築マンションを購入する場合、初期費用は物件価格の3%~5%程度が目安です。これには、以下の費用が含まれます。
登録免許税:登記手続きにかかる税金
印紙税:契約書などに貼る印紙代
火災保険料:住宅ローンの審査に必要な火災保険料
その他の手数料や諸経費
中古マンションの初期費用
物件価格の6%~8%程度:中古マンションを購入する場合、初期費用は物件価格の6%~8%程度が目安です。新築マンションと比較して多くなるのは、以下のような費用が含まれるためです。
仲介手数料:不動産会社に支払う手数料
登録免許税:登記手続きにかかる税金
その他の手数料や諸経費
諸経費、諸費用の詳細
住宅ローンの申し込みに必要な諸経費・諸費用がかかる
事務手数料:住宅ローンを利用する際に金融機関に支払う手数料
保証料:住宅ローンの保証会社に支払う手数料
火災保険料:住宅ローンを利用する際に火災保険への加入が必要
登記の際に必要な諸経費・諸費用
司法書士報酬:登記を依頼した司法書士に支払う手数料
登録免許税:所有権の保存登記、移転登記、抵当権の設定登記をするときに課税される税金
その他の諸経費・諸費用
売買契約書に貼る印紙税、不動産会社に支払う仲介手数料、固定資産税・都市計画税、不動産取得税、修繕積立金・管理費の一時払い、新居への引っ越し費用、家具・家電の新調費用などが含まれます。
これらの費用は、マンション購入時には必ずかかってくるものですので、事前にしっかりと準備しておきましょう。
マンション購入で気を付けること
マンション購入時には、以下の点に留意することが重要です。
無理のない資金計画を立てる
マンション購入には頭金やローンの返済、管理費、修繕積立金など、さまざまな支払いが必要です。購入前にこれらの費用を考慮して、予算を決めましょう。
住宅ローンの返済額を確認する
住宅ローンの借入額は、自分の年収や生活状況に合わせて無理のない範囲で設定する必要があります。返済額は年収の35%以内が一般的ですが、家族構成や将来のライフプランも考慮しましょう。
諸費用を考慮する
マンション購入には物件価格以外にも諸費用がかかります。登記費用や融資手数料などの経費を予め把握し、資金計画に加えましょう。
維持費を見積もる
マンションを購入した後も、月々の維持費が必要です。修繕積立金や管理費、固定資産税などを考慮して、返済額を設定しましょう。また、駐車場代や施設使用料なども見逃さずに計算しましょう。
これらのポイントを踏まえて、無理のない資金計画を立てることが大切です。経済的な負担を最小限に抑えつつ、快適なマンション生活を送るために、事前に計画をしっかりと立てましょう。
まとめ
本記事では、マンション購入における注意点や費用、メリットなどを解説しました。マンション購入にはさまざまな諸経費がかかり、想定より高額になる場合が多いため、事前に資金計画を立て、予算を決めておくことが肝要です。