北向きマンションはダメ?北向きマンションの真実をお伝えします

この記事では、北向きマンションのメリットだけでなく、メリットの回避策を解説します。マンション購入を考えている人にオススメです。
北向きマンションのメリット
マンションを探すとき、価格や立地条件、間取り、安全性などの条件の中で「日当たり」を重視する方も多いでしょう。
一般的には、南向きマンションの方が、日中に太陽が南からの光を直接受けるため、「日当たり」が良く室内がより明るくなるため人気があります。しかし、北向きマンションにも以下のようなメリットがあります。
1.夏場の快適さ 2.室内の日焼けや色あせの防止 3.冬場の暖かさ 4.眩しさや眩暈の軽減 |
夏場の快適さ
日差しが強い都市部において、南向きのマンションは夏場に日差しを受けるため、室内が暑くなりがちです。しかし、同じ地域で北向きのマンションでは日差しが遮られるため、室内が涼しく保たれる場合があります。そのため、北向きのリビングルームでは、エアコンを使用せずに快適に過ごせます。
室内の日焼けや色あせの防止
南向きマンションは日当たりが良い分、窓際に配置された家具やカーテンなどは、強い日差しを受けるため、日焼けや色あせの問題が発生します。これにより、家具や内装の劣化が早まることがあります。
一方で北向きマンションでは、カーテンや家具が日差しを受けることが少ないため、長期間使用しても色褪せや劣化が少ないです。そのため、北向きの窓際に配置した家具が、南向きのマンションよりも長く美しい状態を保てるでしょう。
冬場の暖かさ
冬場には、北向きのマンションでも十分な日照りが得られる地域があります。例えば、北海道の一部地域では北向きの窓からの日差しが十分にあり、室内を十分に暖かく保つことができます。このような場合、北向きのマンションでは暖房費用を削減できるでしょう。
眩しさや眩暈の軽減
北向きのマンションでは、日中でも室内が比較的明るく、窓からの眩しさや眩暈が軽減されます。特に、作業や勉強する場合には、北向きの書斎やオフィスは最適です。
以上のことから、北向きマンションは日照りや眩しさの問題を軽減し、季節に関わらず快適な居住環境と言えるでしょう。
一般的に言われる北向きマンションのデメリット
反対に、北向きマンションに住むことのデメリットや後悔することがある点を詳細に説明します。
1.日照不足による暗さ 2.湿気の問題 3.景色の制限 |
日照不足による暗さ
北向きマンションは、日中に太陽の光を直接受けることが少ないため、室内が暗くなりがちです。特に冬季や曇りの日など、日照りが不足すると、室内が暗く感じられます。これにより、室内での活動や作業が不快に感じられる場合があります。
また、午後の作業や読書する際には、追加の照明が必要になるかもしれません。暗さは生活の品質や心理的な側面に影響を与え、居住者が不快感を覚える要因となります。
改善策として、明るい照明の活用やインテリアの工夫が有効です。LEDライトや間接照明を利用して、室内の明るさを補えます。
また、壁や天井の色を明るい色にすることで、室内を明るく見せることもできます。さらに、家具やカーテンの配置を工夫して、光を反射させることで暗さを軽減できるでしょう。
湿気の問題
日照が少ないため、北向きマンションは湿気が溜まりやすい傾向があります。特に風通しが悪い場合や換気が不十分な場合、湿気が室内にこもりやすくなり、カビや結露の発生を招く可能性があります。
例えば、北向きのバスルームや洗濯室では、湿気がこもりやすいです。特に換気が不十分な場合、カビや結露が発生しやすくなります。また、壁や天井にカビが発生したり、洗濯物が乾きにくくなることがあります。
改善策として、適切な換気設備の導入や定期的な換気が重要です。排気扇や窓を開けることで、湿気を外部に排出できます。
また、除湿器の利用や湿気を吸収する植物の配置なども有効です。さらに、湿気の発生源であるバスルームや洗濯室の周辺に防水対策を施し、湿気の侵入を防ぎましょう。
景色の制限
北向きマンションは通常、南側に建物や他の障害物があるため、眺望が制限されることがあります。周囲の建物や壁が景色を遮るため、窓からの景色が限られることがあります。特に自然や公園など開けた景色を楽しみたい人や夜景や朝日を楽しみたい人には、景観に不満を感じるでしょう。
改善として、室内のインテリアや窓からの景色を工夫することで、開放感や自然光の豊かさを演出できます。例えば、室内にグリーンを取り入れて自然を感じさせる植物を配置したり、壁に鏡を設置することで視覚的に部屋を広く見せられます。
また、窓際に居場所を設けて、外の景色を楽しむスペースを作ることも有効です。さらに、周囲の景色が制限される場合は、インテリアや家具の配置を工夫して、室内での快適さや開放感を最大限に引き出すことが重要です。
北向きマンションは、日照不足や湿気の問題、景色の制限は、居住環境や生活の品質に大きな影響を与える可能性があります。しかし、改善策を取り入れることでデメリットや後悔点を軽減し、快適な居住環境を実現できます。
実際に北向きマンションに住む人の声
北向きマンションに住む住民の声を参考にしてください。
北向きマンション肯定派の人の声
「私たち家族は北向きのマンションに住んでいますが、特に夏場にはその利点を感じます。南向きのマンションに比べて、室内が涼しいので、エアコンをあまり使用せずに快適に過ごせます。これにより、電気代の節約にもつながっています。」(住民A)
「私の北向きのマンションでは、窓際に家具を配置しても日焼けや色あせの心配が少ないです。南向きの前の家では、家具の色が変わってしまったことがありましたが、今の家ではその心配がありません。」(住民B)
「冬場も北向きのマンションは暖かいです。特に私の部屋は日中でも十分な日照りがあり、室内が暖かくなります。暖房費用も以前よりもぐっと減りました。」(住民C)
「北向きのマンションに住むことで、眩しさや眩暈の問題が解消されました。私はコンピューターで長時間作業することが多いのですが、南向きのマンションに住んでいた頃は、日中でもまぶしさを感じていました。しかし、今の家ではそのような問題がありません。」(住民D)
北向きマンション否定の人の声
「窓からの日差しが少ないため、室内が暗く感じられます。特に冬場は寒さと暗さが重なり、電気代が掛かります。」(住民A)
「換気しても湿気がなかなか抜けず、カビが発生してしまいました。家具や壁紙などが損傷してしまい修理が必要でした。」(住民B)
「周囲に高い建物があるため、窓からの眺めが限られています。自然や都市の景色を楽しめず、開放感を求めています。」(住民C)
「北向きマンションの暗さに悩んでいました。日中でも室内が薄暗く、活気がない雰囲気が嫌で、南向きの部屋に引っ越しました。」(住民D)
北向きマンションは、個人のニーズによって評価が異なります。日差しを遮ることで快適な居住環境と言える一方で、日照不足や暗さ、湿気の問題などが懸念されます。そのため、自分に合った住居を選ぶ際には、慎重な検討が必要です。
北向きマンションを選ぶ時のポイント
北向きマンションに住む際の注意点や工夫すべきポイントについて見ていきましょう。
1.家の近くに高層ビルが建っていない場所を選ぶ 2.低層階を選ばない 3.不動産会社の担当者に相談する |
家の近くに高層ビルが建っていない場所を選ぶ
北向きマンションは日照が少ないため、周囲に高層物件があるとさらに日照が制限される可能性があります。家の近くに高層ビルが建っていない場所を選ぶことで、日照を確保しやすくなります。不動産会社やインターネットの物件情報サイトを活用して、周辺環境をよく調査しましょう。
また、実際に物件周辺を歩いてみて、日中の日差しや日影の状況を観察することも有効です。特に、朝や昼の時間帯に日影がどのように移動するかを確認することで、日照が得られる時間帯を予測できます。不動産会社に相談しながら、周辺環境を慎重に調査し、日照環境の良い場所を選びましょう。
低層階を選ばない
北向きマンションは低層階の場合、周囲の建物や樹木によって日照がさらに制限される傾向があります。可能な限り高層階を選ぶことで、日照を確保しやすくなります。また、高層階の方が眺望も開けていることが多いため、居住環境の快適性も向上するでしょう。
不動産会社の担当者に相談する
北向きマンションの選定においては、不動産会社の専門家に相談しながら、慎重に物件選びをすることが重要です。自分の希望や条件をしっかり伝え、不動産会社が提案する物件を詳しく検討しましょう。また、物件の内部だけでなく、周辺環境や日照の状況、管理体制なども確認し、納得のいく物件を選ぶことが大切です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
北向きマンションには夏場の快適さや日焼けの心配が少ないという利点がありますが、日照不足や湿気の問題、眺望の制限などのデメリットも考慮する必要があります。
日照や眺望を重視する方は、南向きのマンションを選択することが多いでしょう。一方で、暑さが苦手な方や、家具や内装の日焼けを気にする方にとっては、北向きマンションが適しているかもしれません。また、周囲の環境や建物の配置、マンションの間取り、設備なども考慮すべき要素です。
北向きマンションにおススメな人は以下の通りです。
1.暑さに弱い方 2.日焼けを気にされる方 3.冬場の暖かさを重視する方 4.眩しさを嫌う方 |
暑さに弱い方
夏場の日差しや暑さに弱い方にとって、北向きマンションは快適です。北向きマンションは日照が少ないため、室内が比較的涼しい環境を保つことができます。暑さに敏感な方や暑さを苦手とする方には、北向きマンションが快適な居住環境となる可能性があります。
日焼けを気にされる方
日焼けを気にされる方にとっても、北向きマンションはおススメです。日照が少ないため、室内で過ごしていても日焼けのリスクが低くなります。肌が敏感な方や日焼けを避けたい方には、北向きマンションが適しています。
3.冬場の暖かさを重視する方
冬場には日照が少ないため、北向きマンションは比較的暖かく保たれやすい環境です。暖房費の節約や快適な居住環境を求める方にとって、北向きマンションはおススメです。特に寒さに弱い方や、冬場の寒さを気にされる方には、最適な住居と言えます。
4.眩しさを嫌う方
日差しの眩しさを嫌う方にとっても、北向きマンションはおススメです。日照が少ないため、室内が明るすぎず快適な環境を提供します。特に目の疲れや眩しさを感じやすい方には、北向きマンションが適しています。
住居を選ぶときにもっとも重要なことは、自分のライフスタイルやニーズに合うのかを慎重に検討することです。暮らし方や好み、生活環境に合わせて、日当たりや眺望だけでなく、快適性や利便性、価格などを総合的に考慮し、理想の住まいを見つけることが大切です。
結局のところ、自分にとって居心地の良い住居が、満足できる生活を送るための基盤となるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。