中古マンションは500万円値引きできる?交渉しやすい物件の特徴とコツを解説

中古マンションの購入を検討しているものの、500万円以上の値引きをしてもらえるのか気になる方も多いでしょう。この記事では、値引き交渉しやすい中古マンションの特徴と値引き交渉を行う際のコツや注意点についてまとめました。これから中古マンションを購入したい人や購入費用をできる限り押さえたい人は、最後までご覧ください。さらには現在、中古マンションの値引き交渉中という人もぜひ参考にしてください。

中古マンションは500万円も値引きできる?

中古マンションは、値引き交渉次第で500万円の値引きが可能です。必ずしも値引きできるわけではありませんが、以下のポイントを押さえておくと値引きできる場合があります。

  • 値引きしやすい中古マンションの特徴
  • 中古マンションの値引き交渉のコツ

しかし、中古マンションの売値によっては、500万円の値引き交渉は難しいかもしれません。例えば、元の価格が1,000万円の中古マンションです。1,000万円で売りに出されている中古マンションを500万円で購入するのは厳しいでしょう。無理に交渉すると、売主との関係が決裂し、希望していた物件を売ってもらえないなどのトラブルに繋がります。中古マンションの値引き交渉は、売主の立場を考えた上で慎重に行いましょう。

値引き交渉しやすい中古マンションの特徴

500万円以上の値引き交渉しやすい中古マンションには3つの特徴があります。

  • 周辺の相場価格よりも高価な中古マンション
  • 購入を希望する人が少ない中古マンション
  • 長い期間売れずに残っている中古マンション

物件の売却を検討する際は、事前に値引きできる可能性のある中古マンションの特徴を押さえておきましょう。

周辺の相場価格よりも高価な中古マンション

周りの相場価格よりも高価な中古マンションは、500万円以上の値引きがしやすいです。中古マンションの相場価格を事前に調べておくと、さらに値引き交渉しやすくなります。周辺の相場価格と比較すると、中古マンションの売却価格が高くなっているケースが多いです。これは、物件の本体価格以外の諸費用を上乗せしているからです。値引き交渉を行わず購入すると、相場価格よりも高く、損する可能性があります。周辺の中古マンションの相場価格を事前にリサーチし、中古マンションの売却価格の決定方法を理解しておきましょう。

購入を希望する人が少ない中古マンション

購入を希望する人が少ない中古マンションも、500万円以上の値引きがしやすい物件といえます。購入を希望する人が少ない理由の一つに、物件価格が高いことが挙げられます。中古マンションの購入を検討している人が他にいるのか、下記の方法で確認してみましょう。

  • 物件サイトで閲覧数をチェックする
  • 不動産会社の担当者に直接尋ねてみる

不動産会社の担当者に直接確認できる場合は、中古マンションの購入希望者が少ない理由についても合わせて聞いてみましょう。物件価格が高いという理由で購入を希望する人が少ないのであれば、500万円以上の値下げ交渉がしやすい物件になります。

長い期間売れずに残っている中古マンション

値下げ交渉しやすい物件の特徴3つ目は、長期間売れずに残っている中古マンションです。中古マンションが売れ残っている理由は、3つあります。

  • 瑕疵物件の中古マンション
  • 中古マンションの売却価格が高い
  • 借地権付き物件である

とくに、中古マンション自体に瑕疵があると、購入した後の修繕が必要となるケースもあります。また、その際の修繕費用は、売主に負担してもらえなければ、買主の自己負担です。瑕疵がある中古マンションが不人気な理由は、この購入後の修繕費用負担にあります。一方で、瑕疵がある中古マンションを購入する場合は、「修繕費用を負担する代わりに物件価格を下げてほしい」と相談しやすくなります。交渉によっては値引きできる可能性が高まるので、オススメです。

中古マンションの値引き交渉のコツ

中古物件の価格を下げてもらうためには、4つのコツがあります。

  • 周りの価格相場をリサーチし中古マンションの適正価格を理解しておく
  • 住宅ローンの仮審査を事前に済ませておく
  • 値引き交渉時に「交換条件」を提示してみる
  • 値引き交渉は何度も行わない

ひとつずつ解説します。

周りの価格相場をリサーチし中古マンションの適正価格を理解しておく

値引き交渉する前に、中古マンションの相場価格を知っておきましょう。中古マンションの相場価格を知ると、売り出されている価格が相場よりも高いのか、低いのかを判断できます。売主は必ずしも値引きに応じてくれるとは限りません。しかし、相場より高く売り出されている場合は、交渉材料にできます。一方で、相場よりも安く売り出されている場合は、大幅な値引き交渉ができないと判断できます。

住宅ローンの仮審査を事前に済ませておく

中古マンションの価格交渉ができるのは、売主側に購入申込書を提出してからです。購入申込書は、住宅ローンの仮審査に通過しなければ提出できません。なぜなら、売主側からすると、住宅ローンの審査に通らない人とは価格交渉をしたくないからです。住宅ローンの仮審査期間は1〜2週間かかります。気になる物件が見つかったら、早々に住宅ローンを仮審査してもらいましょう。こちらが希望する購入価格ではなく、売り出し価格で仮審査してもらわなければなりません。価格交渉でこちらの希望価格まで値引きしてもらえるとは限りませんし、希望価格で交渉できなければ、再び仮審査してもらうことになります。売主からの印象が悪くなったり、仮審査の結果を待っている間に他の人に中古物件を購入されたりする恐れもあります。

値引き交渉時に「交換条件」を提示してみる

値引きしてもらうためには、「交換条件」を提示しましょう。下記は交換条件の一例です。

  • 契約日と引き渡し日を売主の希望に合わせる代わりに値引きしてほしい
  • リフォームしてもらわない代わりに物件価格を下げてほしい

このように交換条件を提示する際は、売主から見てメリットがあるかどうかがポイントとなります。さらに、売主が一番メリットと感じる交換条件は、現金での一括購入です。中古物件を購入する多くの場合、住宅ローンを利用します。現金での一括購入であれば、住宅ローンの審査を通す期間も必要ありません。契約を結んでから即引き渡しとなり、売主にとってはありがたい条件となります。

値引き交渉は何度も行わない

値引き交渉を通りやすくするために、交渉を1回以上行わないという点も大切です。値引き交渉を繰り返すと、売主が警戒心を抱いてしまいます。さらに、何度も交渉するとその分物件の引き渡しまでの期間も長引き、結局はほとんど値引きできずに終わるケースもあります。契約をスムーズに進めるためには、不動産会社の担当者に相談した上で希望金額を提示しましょう。

中古マンション値引き交渉する時の注意点

中古マンションの価格交渉時に注意する点があります。

  • 値引き交渉することで他の人に購入されてしまう可能性がある
  • 値引き額は1割までが相場
  • 売り出し価格と成約価格は異なる

順番に解説していきます。

値引き交渉することで他の人に購入されてしまう可能性がある

中古物件の価格を下げてもらう話し合いの中で注意すべきポイントは、他の購入希望者に買われてしまうリスクがあるという点です。まず、売主と交渉できる権利は基本的に購入申込書を出した人から得られます。ただ、仮に値引き交渉なしに購入する意思を示せば、購入申込書の順番はあまり関係ありません。というのも、「購入申込書を提出した順番に交渉権が得られる」といった明確な決まりはないからです。売主は、購入希望価格が高い人を優先して交渉したいと考えます。購入希望者が多い人気の中古マンションや、気に入った物件の場合は、様子を見ながら値引き交渉してみましょう。

値引き額は1割までが相場

中古マンションの値引き額は売却価格の1割までとされているケースがほとんどです。例えば、2,500万円の中古マンションであれば、約2,250万円までの価格交渉ができると考えておきましょう。また、適切な値下げ交渉を行うためには、周辺相場を知ることが大切です。自身で相場をリサーチし、相場よりも高い場合は不動産会社に相談した上で値下げ交渉を検討してみましょう。ただし、無茶な値下げ金額を提示するなど、売主の印象が悪くなる行為は避けましょう。不動産の売買では、相手に配慮した交渉が重要となります。

売り出し価格と成約価格は異なる

売り出されている価格と実際の成約価格は異なるので、注意しましょう。不動産売買ではよく値引き交渉が行われます。売主側も、値引き交渉を想定して値付けしているケースがほとんどです。中古物件の多くは、売り出し価格から少し減額され成約となります。

まとめ

この記事では、値引き交渉しやすい中古マンションの特徴や価格を下げてもらう交渉のコツと注意点についてまとめましたが、いかがでしたでしょうか。

価格を下げてもらいやすい中古マンションの特徴は以下です。

  • 周辺の価格相場より高い
  • 中古物件の購入希望者が少ない
  • 長期間売れずに残っている

これらの物件であれば値引き交渉しやすくなるので、押さえておきましょう。また、物件の価格を下げてもらう交渉のコツや注意点については以下のとおりです。

  • 周りの価格相場を調査し中古物件の適正な価格を理解する
  • 住宅ローンの仮審査を早々に済ませる
  • 値引き交渉する際には「交換条件」を提示する
  • 値引き交渉は1回以上行わないようにする
  • 値引き交渉することで他の人に購入されてしまうリスクがある
  • 値引き額は最高でも1割までが相場とイメージする
  • 売り出し価格と実際の成約価格は異なると認識する

できるだけ安く中古マンションを購入したいと考えた際には、ぜひ再度この記事を読み返してみてください。それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。