マンション価格が高い理由や購入時の注意点を解説!

「マンションの購入を検討している」

「マンション価格が高騰しすぎていて困惑している」

このように考えていませんか?

確かに近年マンション価格は高騰しており、高いと感じてしまうかもしれません。そこで本記事では、マンション価格が高騰している理由や、購入時の特徴を紹介します。それぞれ一つずつ見ていきましょう。

近年のマンション動向や高い理由

近年マンション価格は高騰しています。その理由を始めに解説します。

マンション価格高騰している理由

近年、新型コロナウイルスのパンデミックが明け、マンション価格は高騰し続けています。大まかにその理由として、下記5点があります。

  • 公示価格の上昇と新型コロナウイルスのパンデミックからの回復
  • マンション建設工事費が高騰してしまった
  • 大手デベロッパーが台頭し、高価格路線による相場が上昇した
  • 都心部の高価格路線が続いている
  • 共働き世帯が増加し続けている

・公示価格の上昇と新型コロナウイルスのパンデミックからの回復

公示価格は、国土交通省が毎年調査し、1月1日時点の標準地の1平米あたりの価格を公表しています。この価格は土地の需要と供給に基づいて決まります。近年の公示価格の上昇は、東京を中心に訪日外国人や海外からの投資が増加し、都心部の土地の需要が高まったことによるものです。とくに人口密度の高い都市部では、限られた土地に需要が集中し、価格が上昇しました。

また、新型コロナウイルスのパンデミックによって、住環境の重要性が再認識され、都心部への需要が増したことも公示価格の上昇に寄与しました。加えて、政府の経済政策や低金利政策も不動産市場の活性化につながり、価格上昇を後押ししたと言えます。

マンション建設工事費が高騰してしまった

建設工事費の上昇は、建築資材の価格上昇や人手不足によって引き起こされます。建築資材の価格上昇は、木材や鉄鋼などの原材料の需要が増加したことによるものです。とくに木材の価格は国内外で高騰し、建築コストに影響を与えました。

人手不足も建設工事費を押し上げる要因です。少子高齢化により、建設業界では技能労働者の不足が深刻化しており、需要に対する供給が追いつかない状況が続いています。

大手デベロッパーが台頭し、高価格路線による相場が上昇した

大手デベロッパーが市場を寡占化し、高価格路線を展開することで、市場の価格水準を引き上げています。大手デベロッパーはブランド力や信頼性を背景に、高品質なマンションを提供することで、顧客層を確保しています。そのため、ブランドマンションやタワーマンションなどの高級物件が市場に登場し、価格競争が激化しています。その結果、マンション市場全体の価格高騰につながっているのです。

都心部の高価格路線が続いている

とくに都心部では、東京の中でも限られた土地(一等地)に多くの人々が住みたいという需要が高まっています。そのため、高層建築や高級マンションの建設が進み、価格が上昇しています。都心部の高価格路線は、都心部の利便性やアクセスの良さ、高級感ある生活環境などに価値が見出されているのでしょう。これにより、需要と供給のバランスが崩れ、価格が上昇しているのです。

共働き世帯が増加し続けている

近年、共働き世帯の割合が増加しています。共働き世帯では、家計の収入が増加し、住宅ローンの借入可能額が拡大します。また、低金利政策も住宅ローンの利子負担を軽減し、購入力を高めている要因です。これにより、高価格なマンションに対する需要が拡大し、価格上昇の一因になっているのです。

これらの要因が複合的に作用し、マンション価格の高騰を招いています。

資産価値が高いマンションの特徴

続いて、資産価値が上昇しているマンションの特徴を説明します。近年前項の理由によりマンション価格は高騰していますが、本来そこまで価値がないマンションでも高騰している場合があります。こうしたマンションと本当に価値のあるマンションを見極めるために、下記のポイントを理解しておきましょう。

資産価値が高いマンション

  • 需要の高い人気エリア
  • 駅までアクセスしやすい
  • 最寄駅は複数路線が乗り入れている
  • ブランドマンションである

需要の高い人気エリア

マンションの立地は、資産価値に大きな影響を与えます。需要の高い人気エリアは、交通の便や周辺環境が良好であるため、人気を集めるでしょう。これにより、需要が安定し、資産価値が下がりにくい傾向があります。地域の発展や周辺施設の充実など、将来的な成長性を見据えてマンション立地のエリアを選びましょう。

駅までアクセスしやすい

駅までのアクセスが良いということは、通勤や通学などの利便性が高いことを示します。都市部では、駅周辺の不動産は常に需要が高く、資産価値が維持されやすい傾向があります。不動産市場では、徒歩6分以内で駅にアクセスできる物件は、交通利便性が高く、需要が安定していることを意味します。もちろん駅に近いマンションほど価格は高騰しているかと思いますが、将来的な需要も下がりにくいマンションだとも言えます。

最寄駅は複数路線が乗り入れている

最寄駅が複数の路線に乗り入れている場合、異なる方面へアクセスしやすくなるため、利便性が高まります。これにより、学生やファミリー層、高齢者など幅広い需要層にアピールできるため、資産価値が安定しやすいです。また、交通インフラの整備が進む都市部では、複数路線の利用がますます重要な要素になっています。

ブランドマンションである

ブランドマンションは、一定の品質やサービス水準が保証されているため、信頼性が高く資産価値が維持されやすいです。ブランドイメージや施設の充実度によっては、市場での需要が高まり、将来的な価格上昇が期待できます。ブランドマンションは、安定した資産価値を求める人にとって有力な選択肢となるでしょう。

これらの特徴を考慮することで、資産価値の高いマンションを見極めることができます。しかし、ただ特定の条件に合致するだけでなく、将来の需要や地域の発展性なども総合的に考慮することが重要です。

マンション購入時の注意点やコツ

本項では、マンション購入を検討している人へ向けて、購入時の注意点やコツを紹介します。

マンション購入後に後悔するポイント

下記のようなポイントで、マンション購入者は後悔しやすいようです。

  • 間取りが想定より暮らしにくい間取りだった
  • 周辺環境が想定より悪かった
  • 子育てに不向きな間取りだった
  • テレワークに不向きな物件だった
  • 駐車場や駐輪場の問題がある

間取りが想定より暮らしにくい間取りだった

モデルルームやプランだけでは、実際の暮らしに合わないことがあります。例えば、動線が予想外に使いにくかったり、収納スペースが不足していたりします。また、家具の配置想定が思ったようにできない場合もあります。そのため、完成前にモデルルームを訪れるだけでなく、繰り返し現地を見学することが大切です。

周辺環境が想定より悪かった

周辺環境も重要なポイントだということはご存知かと思います。しかし、昼間と夜間で雰囲気が変わる場所もあります。通勤や通学の便利さ、近くの施設や店舗の有無、騒音や匂いの有無など、さまざまな要素を事前に確認することが必要です。夜間や週末の様子を確認するため、複数回の見学が望ましいでしょう。

子育てに不向きな間取りだった

子育て世帯にとって、安全で使いやすい間取りが重要です。階段の位置や窓の高さ、収納スペースの配置などがポイントになるでしょう。また、近くに公園や学校があるかどうかもチェックしましょう。子供が安心して遊べる環境かどうか、もしくは安心して育てられる環境かどうかを考慮することが重要です。

テレワークに不向きな物件だった

近年では、テレワーク需要が高まっています。そのため、自宅での仕事環境も重要なポイントになっています。書斎やリモートワークスペースの有無や広さ、光の差し込み具合などを確認し、家族全員が快適に仕事をすることができるかどうかを考えなければなりません。

駐車場や駐輪場の問題がある

駐車場や駐輪場の確保も重要なポイントです。駐車場の台数やサイズ、駐輪場の利用条件や台数制限などを事前に確認することが必要です。車や自転車を所有する世帯にとっては、使い勝手の良い駐車場や駐輪場がなければならないでしょう。

以上のポイントを押さえて、購入前に慎重に検討することが重要です。物件選びの際に後悔しないためには、納得できるまで情報収集を行い、自分たちのライフスタイルやニーズに合った物件を選びましょう。

マンションをできるだけお得に購入するコツ

上記の後悔しやすいポイントを踏まえつつ、中古マンションを割安で購入するためのコツについて解説します。

  • 購入意思を明確に示す
  • 住宅ローンの事前審査を済ませる
  • 資金計画を入念に立てる

購入意思を明確に示す

中古マンションの売主は個人であることが多く、売り手も買い手が見つからないと不安に感じることがあります。そのため、値引き交渉をする際には、自分の購入意思をしっかり伝えることが重要です。具体的な数字や条件を提示して交渉すると効果的です。

住宅ローンの事前審査を済ませる

住宅ローンの事前審査を通過することで、買主の購入意思や支払能力が明示されます。これは売主に対して、買主の信用力が高いことを示す効果があり、値引き交渉を進めやすくなります。

資金計画を入念に立てる

中古マンションを購入する際には、資金計画を入念に立てることが重要です。事前に資金計画を立てておくことで、交渉の際に優位に立てる場合があるでしょう。資金計画を立てる際には、毎月のローン返済負担が過大にならないように計画しましょう。固定資産税や修繕積立金など、購入後の維持費や諸費用を見落とさないようにして、計画を立てなければなりません。住宅ローンを利用する場合は、月々の返済額が年収の20〜25%に収まるように計算しましょう。

これらのポイントを押さえておくことで、中古マンションを割安で購入できる可能性が広がり、失敗を避けることができます。計画的に行動し、納得のいく物件を見つけることが大切です。

まとめ

マンション価格高騰している理由

  • 公示価格の上昇と新型コロナウイルスのパンデミックからの回復
  • マンション建設工事費が高騰してしまった
  • 大手デベロッパーが台頭し、高価格路線による相場が上昇した
  • 都心部の高価格路線が続いている
  • 共働き世帯が増加し続けている

資産価値が高いマンション

  • 需要の高い人気エリア
  • 駅までアクセスしやすい
  • 最寄駅は複数路線が乗り入れている
  • ブランドマンションである

マンション購入後に後悔するポイント

  • 間取りが想定より暮らしにくい間取りだった
  • 周辺環境が想定より悪かった
  • 子育てに不向きな間取りだった
  • テレワークに不向きな物件だった
  • 駐車場や駐輪場の問題がある

マンションをできるだけお得に購入するコツ

  • 購入意思を明確に示す
  • 住宅ローンの事前審査を済ませる
  • 資金計画を入念に立てる

参考

https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/ms_shinchiku/ms_sagashi/mansion_buy_regret/#tboc1
https://www.zerorenovation.com/blog/the-apartment-is-expensive/#4
https://www.homes.co.jp/cont/buy_mansion/buy_mansion_00805