天下の名古屋駅がある繁華街!名古屋市中村区に関する不動産情報

不動産売却を検討する際には、売却価格の相場やニーズを把握しておかなければなりません。しかし、どの地域も相場は同じというわけではなく、その地域の特色や今後の動向により変化します。そのため、今回の記事は愛知県名古屋市中村区に焦点を絞り、不動産情報についてまとめました。具体的には、名古屋市中村区の不動産の動向だけではなく、市政情報などの不動産売却を検討する際に重要なデータについてもまとめています。名古屋市中村区で不動産を所有していても、今後どうすればいいのか分からないという人であれば必見の内容です。この記事を最後まで読んで、不動産売却についての理解を深め、身近にいる不動産所有者に教えてあげましょう。

名古屋市中村区について知る!

中村区とは

名古屋市中村区は、名古屋市にある16区の中の一つで、名古屋市を代表する繁華街が広がるまちです。区内にはターミナル駅である名古屋駅を有しており、市外、県外から多くの人を集めます。名古屋市には栄地区という大きな繁華街がありますが、その栄地区と並ぶ商業・ビジネスエリアへと成長しました。このように名古屋駅周辺の地区は、名古屋の経済の中心的役割を担っています。

一方、名古屋駅から離れた中村公園駅周辺は歴史的なゆかりのある土地が多いことも特徴的です。誰もが知っている豊臣秀吉を祀った豊国神社や、加藤清正の誕生の地として知られる妙行寺など、人気のスポットが集まっています。

このように、都市の景観と歴史情緒ある街並みが共存する街が名古屋市中村区です。

歴史

前小屋市中村区は、1937年に西区と中区の一部から分離し、新設されました。1960年代前半には、区内の人口が20万人台に到達し、名古屋市内で最多の人口を有する地域となりました。現在においては生活環境の悪化や再開発の影響等で、人口は若干の減少傾向にあります。

人口

2023年2月1日現在の名古屋市中村区の人口は、139,047人です。うち、世帯数は76,684世帯、男性は70,309人、女性は68,738人となっています。総人口に関しては、2010年時点では136,192人、2015年では135,968人で、若干の減少をしながら推移しています。これは、先述しましたが人口密度増による生活環境の悪化や、再開発による地価の変動などが影響していると考えられます。

中村区の中では、稲葉地地区、岩塚地区、千成地区の順に総人口が多い地区となっています。一方、新明地区、本陣地区、豊臣地区の順で総人口が少ない地区となっています。こう見ると、やはり名古屋駅周辺の方が、人口が集約していることがわかります。

教育機関

名古屋市中村区には多くの教育機関が揃っています。各教育機関は以下の通りです。

  • 小学校:公立小学校が15校
  • 中学校:公立中学校が7校、私立中学校が1校
  • 高校:公立高校が2校、私立高校が3校
  • 専修学校:各種専修学校が18校
  • 大学:私立大学が4校→愛知大学、産業能率大学、同朋大学、名古屋音楽大学
  • 大学院大学:私立大学院大学が2校→グロービス経営大学院大学、事業構造大学院大学
  • 専門職大学:私立専門職大学が2校→国際ファッション専門職大学、名古屋国際工科専門職大学

このように、中村区には多くの教育機関が揃っているため、子育て世帯にとってはありがたいのではないでしょうか。また、高等教育機関も多く存在するため、若者が多く、活気あふれるまちとなっています。小学校から就職まで、中村区内で収めることが可能です。

交通アクセス

名古屋市中村区はさまざまな場所からのアクセスが集まるまちです。

とくに鉄道によるアクセスが多く、名古屋駅構内にはJR東海道新幹線、名鉄、近鉄、名古屋市営地下鉄が乗り入れています。

バスに関してもアクセスが優れています。名古屋駅やその周辺に大型のバスターミナルが設置されており、遠距離を結ぶ高速バスや、名鉄バス、市バスなどの地元のバスが走っています。県営名古屋空港と名古屋駅を結ぶバスも運行しているため、大変利便性の高い地区です。

また、将来的には「超電導リニア」という首都圏と中京圏を結ぶリニアモーターカーが、2027年に先行開業される予定です。東京から名古屋駅までが約40分で移動可能となり、ますます利便性が高いまちとなることでしょう。今後も全国的に注目されるエリアとして、人気が高まっていくことでしょう。

名古屋市中村区は魅力で溢れている!

次に、名古屋市中村区の魅力について紹介します。名古屋市中村区の魅力はたくさんありますが、今回はその中でも二つに絞って紹介します。名古屋市中村区は、リニアモーターカーの開業も控えており、ますます今後注目される地区となるでしょう。そんな中村区の魅力を抑えた上で、不動産売却を検討してみてください。

①歴史にゆかりあるまち

中村区内では、歴史にゆかりのある地区が存在します。中村区内にある中村公園周辺には、豊臣秀吉に縁のある歴史的遺跡が多くあります。加えて、名古屋城を築城した加藤清正に関する史跡もあり、歴史的な建造物を楽しめます。歴史的に名をあげている武将のゆかりのまちであることを強みに、中村区ではさまざまな取り組みがなされています。事業内容としては、「武将のふるさと中村」魅力アップ事業や、太閤秀吉功路 人生大出世夢街道などが挙げられます。名古屋市内でも、武将にゆかりのある中村区にしかできない市政が行われている点も魅力の一つです。

②再開発

名古屋市中村区は名古屋市内随一の繁華街で有名です。「ジェイアール名古屋タカシマヤ」や「名鉄百貨店」など、多くの商業施設や百貨店が揃っており、ファッションやグルメの中心地として栄えています。さらに加えて、近年では名古屋駅周辺の再開発が進められています。今後、ますますオフィスの拠点として人気を集めたり、投資物件の購入先として注目を集めたりすることでしょう。全国的に注目を集めるエリアであるため、今後も目が離せません。

名古屋市中村区の不動産情報

続いて、名古屋市中村区の不動産情報について紹介します。

中村区の不動産売却事情

名古屋市中村区の土地は、特徴ごとに三つの区域に分けられます。名古屋駅周辺の繁華街エリア、中村公園駅を中心とした史跡エリア、中村公園周辺に広がる住宅街エリアです。それぞれの区域において、需要のある層や土地相場などは大きく異なります。そのため、それぞれの需要に応じた不動産売却を検討したほうがいいでしょう。

売却価格相場

中古マンション:2,480万円、占有面積の中央値は70m²

中古一戸建て:3,480万円、建物面積の中央値は106m²

土地:2,700万円、平米単価相場は28.5万円/m²

とくに、名古屋駅周辺のほうがその他の地域よりも価格は高い傾向にあります。名古屋駅周辺のほうが、一人暮らし向けの中古マンションの需要は高いでしょう。一方、中村公園周辺の住宅街ではファミリー層向けの一戸建て物件が人気です。これらに該当する物件を所有しているのであれば、売却を検討してみるのもいいかもしれません。

名古屋市中村区の将来について知る

最後に、市政情報をもとに中村区は今後どのような発展を遂げるのか考察したいと思います。今回参考にする市政情報は、「中村区将来ビジョン」です。このビジョン内では、中村区の基本目標や、中長期的な取り組みが記されています。そのため、中村区が今後どのように成長していくのかがすぐに理解できます。

基本目標

基本目標は、【「夢」「笑顔」「やさしさ」あふれるまち 中村区】です。

目指すべきまちの姿として掲げれられた四つの柱

  • 安心・安全で快適なまち
  • いきいきと暮らせる「支え愛」のまち
  • 魅力と活力にみちた、愛着を感じるまち

①安心・安全で快適なまち

この柱を掲げた背景として、木造住宅の密集による火災時のリスクや、交通事故死傷者が市内で四番目に多いというような課題があります。こうした背景から、中村区は地域防災力の向上や交通事故防止のための啓発活動などに取り組んでいます。前者の地域防災力の向上のための施策としては、避難所運営リーダーの養成講座を開催したり、総合防災訓練を実施したりしています。後者の交通事故防止のための啓発活動に関しては、交通安全キャンペーンの実施や地域の子供たちへ向けた交通安全教室を開催しています。こうした施策の結果、犯罪発生件数はとくに顕著な減少を見せており、この施策の効果が出たものだと思われます。

②いきいきと暮らせる「支え愛」のまち

この目標下では、主に子育て世帯や高齢者世帯に向けた取り組みが示されています。背景として、子どもの人口割合が市内で二番目に低く、かつ人口に占める一人暮らし高齢者の割合が市内で二番目に高いという現状がありました。こうした現状を踏まえ、中村区は子育てしやすいまち、かつ高齢者が安心して暮らせるまちを目指すようになりました。具体的には、住民相談窓口の設置や、地域支えあい活動連絡会議の開催、地域支援活動などがあります。老若男女問わず安心して暮らせるまちであれば、より一層いきいきと暮らせるまちになるでしょう。

③魅力と活力にみちた、愛着を感じるまち

名古屋市中村区は、2027年にリニアモーターカーの開業を控えており、来訪者の増加が考えられます。加えて、地域活動が非活発な状態ということもあり、中村区はより一層の地域活性化が必要だと考えました。そこで、歴史や地域資源の魅力を生かしたまちづくりをしようと試みました。今では、武将の案内板の設置や街歩きイベント、歴史体験授業など、以前よりも歴史を前面に出したまちづくりに取り組んでいます。自分たちの住む地域に愛着を抱き活気あふれるまちにしておくことで、増加する来訪者を心からおもてなしできるようになるのではないでしょうか。

まとめ

【この記事のまとめ】

  • 名古屋市中村区では再開発が進んでおり、地価や家賃相場などの不動産情報は更新されるであろうと予想される
  • 名古屋市中村区には、閑静な住宅街エリアと繁華街エリアがある
  • 名古屋市中村区は、リニアモーターカーが開通するとさらに人気が高まるエリアになると予想される

以上で、名古屋市中村区の不動産情報についてまとめましたが、いかがでしたでしょうか。名古屋市中村区は今後全国的にもますます注目され、人気を集めるエリアとなることでしょう。不動産の需要は高まることが予想されますが、2027年のリニアモーターカー開業以降に関しては、需要がどのように変動するかは未知数です。そのような不安をお持ちの場合でも、不動産売却を今のうちから検討してみてもいいのかもしれません。

それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!