【徹底解説!】日本の名勝「錦帯橋」で知られる、山口県岩国市のリースバックをお考えの方へ。市の特色をまとめました!

山口県岩国市と言えば、全国的にも有名な「錦帯橋」や、米海兵隊の航空基地があるといった特長が思い浮かびますね。そこで、岩国市は具体的にどんなまちで、岩国市で生活をするとどんなメリットがあるのか、市の独自の取り組みなどを調べてまとめてみました。
市の特色や行政の支援などを知ることは、その地のリースバックをお考えの方にとっても重要なポイントになると思います。岩国市に不動産をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
山口県岩国市の基本データ
人口、面積など
人口は12万8,881人(2022年11月)、市域面積は873.72㎢です。 2006年に周辺市町村(岩国市、錦町、美川町、本郷村、美和町、周東町、玖珂町、由宇町)と合併して、現在の岩国市となり、県内では山口市に次いで2番目の広さを有します。
地勢や気候
岩国市は、山口県の東部に位置し、広島県との県境にあります。 その北部は、県内で最高峰となる寂地山のほか、1,000mを超える山が連った, 西中国山地国定公園があり、沿岸部には瀬戸内海国立公園があります。
岩国市の中心には、県内最大の河川である錦川が流れ、島田川や由宇川などを中心に盆地もあれば平野もあるといった、多様な自然環境に恵まれています。
市の南部は比較的温かくて降水量が少なく、瀬戸内特有の気象特性を持ち、北部は夏場の最高気温が高い傾向があるといった、盆地特有の気象特性を持ちます。
年間平均気温は15.5℃。年間降水量は1,545.4㎜です。
歴史と産業
岩国市は、古くから山陽道の宿場町として、産業が発展してきました。
木綿織りや和紙づくり、農林業などを中心に、多様な工業都市として栄え、臨海部には工場が作られました。
また、戦後においては、米海兵隊岩国航空基地が置かれ、基地のまちとしての印象も定着しています。基地の飛行場は、2012年12月に軍民共用の岩国錦帯橋空港として、民間活用が始まり、山陽新幹線や山陽自動車道と合わせて陸空の交通も便利なまちです。
人々の暮らしに寄り添う、岩国市
2017年4月より、岩国市は「ちかくに いわくに」というキャッチコピーを掲げて、シティプロモーションを行っています。
「国際性を育む体験がちかくに」「子どもの健やかな成長のちかくに」「子育てのちかくに」「東京など都市部がすぐちかくに」といった4つの魅力を、市内外の人々に積極的に発信する取り組みで、より多くの人が岩国市に「住み続けたい」「行ってみたい」と思えるようなまちづくりをしているそうです。
そこで、岩国市ならではの特色や、独自の取り組みなどを詳しく見ていきましょう。
国際交流
岩国市は、国際交流協会が盛んなまちです。米海兵隊岩国基地があることから、約1万人のアメリカ人が暮らしており、日常生活でも英語や海外の文化に触れる機会が多いです。
英語交流センター「PLAT ABC」を拠点に、英語の学習や学びなおしに取り組んでいたり、小学1年生から英語を母国語とするALTによる授業を行っています。
また、子供たちの英語力と教員の指導力向上のため、小学6年生と中学3年生を対象に、英語民間試験を導入しています。
市内在住の高校生を対象とした青少年海外派遣事業では、姉妹都市の米国ワシントン州エベレット市への派遣が30年以上に渡り続いています。
米海兵隊岩国基地の児童・生徒やボランティアとの交流ツアーや、イングリッシュキャンプなどの体験活動、英語教育推進フォーラムなどの英語関連イベントも行われています。
日米フレンドシップデーには、米海兵隊岩国航空基地の一部が一般開放され、軍用機の展示や航空ショーに、多くの家族連れや航空ファンが訪れます。
米海兵隊岩国航空基地には、軍人やその家族が教育を受けられる大学があり、一部に日本人就学生も受け入れています。
日米友好親善を目的とした「愛宕スポーツコンプレックス」は、日米による共同使用がされており、施設を活用したマラソンやフリーマーケットなどの大規模イベントが開催されています。
さらに岩国市は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックより、米国のホストタウンとして登録され、大会後も交流を続けています。観光や産業の促進など、地域の活性化にも繋がっていくことでしょう。
子育て支援
岩国市では、市内の全ての小・中学校の普通教室に、空調設備を設けているため、子ども達が快適に学べる環境が整っています。校舎の耐震化も進めており、耐震化率は96%以上となっています。
そして、すべての市立小・中学校で給食を実施しており、平成30年度からは無料で提供しています。
乳幼児医療費、子ども医療費の助成制度もあります。
乳幼児が天候を気にせずに遊ぶことのできる、こども館と3つの児童館があります。こども館は、充実した設備が魅力の子育て支援センターです。
市内には、子どもたちが安心して遊べる公園が数多く整備されています。中でも愛宕山ふくろう公園は、乳幼児から小学生まで楽しめるよう、大小さまざまな遊具が置かれています。
総合相談窓口ほっとI(あい)では、保健師や助産師、保育士に妊娠・出産・子育ての不安などを気軽に相談できます。
親子で参加できるイベントや、子育て支援サービスなどの情報をチェックするのに便利な、スマートフォン用のアプリも提供しています。
育児や家事のお手伝いをする子育て支援ヘルパーの派遣など、産後のケアも用意されています。
また、不妊・不育症の治療の中でもとくに経済的負担の大きい、特定不妊治療に対して、独自助成を行っています。
子育て世代にとって、経済的な支援があり、施設の充実している環境はとてもありがたいですね。
高齢者支援
岩国市には「高齢者活き行きサポート事業」が存在します。運転免許証を持っていない75歳以上の高齢者にタクシー利用券を交付したり、敬老優待乗車証をお持ちの70歳以上の人に対しては、錦川清流線と桂島航路の運賃助成などを行っています。
交通アクセス
岩国市は東京まで約90分、広島まで約50分と、都市部への交通アクセスが良好です。
岩国錦帯橋空港は、市内の中心部にあり、JR岩国駅からバスで10分です。
空港から東京までは約1時間半とアクセス抜群です。
また、新たに就航した沖縄・那覇線は、南の離島にスムーズに乗り継いで行ける、非常に魅力的な路線になっています。
JR山陽新幹線・新岩国駅からは、広島駅まで約20分、博多駅まで約90分と、都市部へ短時間で移動できます。JR在来線では、山陽本線、岩徳線が運行されています。
岩国市内には、山陽自動車道と中国自動車道の2つの高速道路が走っており、市内には山陽自動車道岩国ICと玖珂ICがあります。
市内の中心部から岩国ICまでは約5㎞で、そこから広島市中心部まで約40㎞と、車での移動も非常に便利です。
岩国市は市街地に交通拠点が集まっており、公共交通の利用がしやすいまちです。広島市中心部へ直接アクセスでき、通勤通学にも良く利用されています。
*参考山口県岩国市シティプロモーションサイト「ちかくにいわくに」
岩国市といえば?
錦帯橋
岩国市には、国指定の名勝に指定されている、5連の木造橋「錦帯橋」があります。橋の長さは、橋面に沿って210m、直線193.3m、幅5m、橋台の高さは6.6mあります。日本三名橋や日本三大奇橋に数えられている橋で、釘を一本も使わず「木組みの製法」を用いており、そのアーチはとても美しく精巧な作りとなっています。
延宝元(1673)年、岩国3代藩主の吉川広嘉(きっかわひろよし)によって建造された橋で、流失や劣化に伴った再建や架け替えも行われており、現在までその姿が保たれてきたのは、職人や市民の強い想いが込められているからと言えるでしょう。
木造部分の掛け替えは、旧錦帯橋でも江戸時代からほぼ橋大工の代替わりで行われており、定期的な伝統事業です。
岩国城
岩国城は、慶長13(1608)年に、初代岩国藩主の吉川広家(きっかわひろいえ)によって作られた山城です。
錦川を天然の外堀にして、標高約200メートルの城山に位置しています。
三層四階の桃山風南蛮造りでしたが、築城後7年で一国一城令によって取り壊され、現在の天守は、昭和37(1962)年に再建されています。
特産品
岩国レンコン、岩国寿司、天然鮎、岸根栗、由宇トマト、高森牛、こんにゃく、わさび、地酒など
リースバックの目線から見る岩国市
岩国市の住宅に住む一般世帯の状況は、2015年10月1日現在 57,975 世帯のうち40,423 世帯が持ち家であり、持ち家率は 69.7%となっています。これは、全国 62.3%、山口県 67.4%よりも高い値となっています。
土地代の平均や推移
岩国市の2022年現在の土地代の平均値や、近年の動向をまとめてみました。
最新公示地価・・・平均5万2317円/㎡で、坪単価は平均17万2950円/坪。前年からの変動率は+0.42%
最新基準地価・・・平均3万6913円/㎡、坪単価は平均12万2028円/坪。前年からの変動率は-0.35%
公示地価(過去40年間)・・・最も高いのは1993年の17万2581円/㎡。最も低いのは2018年の5万1614円/㎡
基準地価(過去40年間)・・・最も高いのは1993年の9万0710円/㎡。最も低いのは2017年の3万6326円/㎡
宅地の平均価格・・・3万7216円/㎡、坪単価では12万3029円/坪、変動率は+0.94%
商業地の平均価格・・・6万8202円/㎡、坪単位では22万5462円/坪、変動率は+0.10%
*参考https://tochidai.info/yamaguchi/iwakuni/
売却価格の相場
では実際に、岩国市の不動産を売りに出した際、どのくらいの価格となるのでしょうか。今回は、不動産情報サイト アットホーム(https://www.athome.co.jp/)の、売却価格の相場をまとめてみました。
中古マンション・・・1,906.13万円
中古一戸建て・・・1,508.63万円
うち築3年以内は3,183万円、築5年以内は3,111.82万円、築10年以内は2,862.86万円、築15年以内は2,830.67万円、築20年以内は2,791.12万円、築30年以内は2,297.13万円と、築年数が浅いほど売却価格は高くなりやすい傾向にあり、売却に迷われている場合は、早い段階で売りに出したほうがより高く売れる可能性があると言えます。
まとめ
いかがでしたか?今回は、山口県岩国市の魅力をご紹介しました。
岩国市は、自然や歴史文化を重んじるだけでなく、国際交流など人と人とのつながりを 大切にしたまちであるとわかります。
市の取り組みも、子育て世代から高齢者まで幅広い人々が住みやすくなるよう充実しており、暮らしに寄り添ったまちですね。
また、持ち家率も高いことから、長く生活の拠点にしたいと思える人々も多く、今後、岩国市の物件を購入したいと考える方もいらっしゃることでしょう。
今お持ちの不動産を売りに出す際は、不動産業者、不動産鑑定士、マンション管理士、土地家屋調査士、宅地建物取引士などにご相談の上で、判断するのが良いでしょう。
また、リースバックの査定額は、売りに出す時期や不動産会社により異なります。そのため、一括査定のウェブサイトなどを用いて、複数社で査定比較してみるのもオススメです。