【日本最初の天神様「防府天満宮」のまち】山口県防府市の特色をまとめてみました!

さて、今回皆さまにご紹介するのは、「山口県防府市」についてです。
防府市はどのようなまちなのか、基本情報や特色などをピックアップし、その魅力を解説していきます。

また、防府市に不動産をお持ちの方で、「どのくらいの価格で売れるのだろう?」「いつ売りに出そうか。」と悩んでいる方はいらっしゃいませんか? そういった方々に向けて、実際に不動産を売却する際に必要な知識である、近年の土地代の価格変動や、実際の売却価格の相場なども調べてみました。

ぜひ参考にしてみてください!

基本データから見る「山口県防府市」

人口・面積など

防府市の人口は、2022年10月末の時点で113,887人です。
面積は189.37㎢です。

気候・地勢

防府市は、県のほぼ中央に位置します。東は周南市に隣接し、北から西にかけては山口市に隣接しています。瀬戸内海の海岸線に面し、 南方の海に浮かぶ向島・佐波島と、南東に浮かぶ野島も、その市域に属します。佐波川の下流に開けており、県内で最大の平野を有する土地です。

年間平均気温は15.7℃、年間降水量は1,734㎜です。

教育・医療施設の数

つづいて、子育て世代にとって気になる学校数や、生活に欠かせない病院の数についてのデータです。

教育

幼稚園:私立幼稚園16園(公立幼稚園は0園)
小学校:公立小学校17校
中学校:12校(公立11校、私立1校)
高等学校:5校(県立3校、私立2校)
短期大学:1校
ほかに特別支援学校が1校と、専修学校が5校あります。

医療・福祉

一般病院総数:8ヶ所 一般診療所総数:86ヶ所 歯科診療所総数:54ヶ所

*参考https://www.seikatsu-guide.com/info/35/35206/1/

短期大学以外の高等教育機関はありませんが、看護専門学校などが存在し、大学への進学率も52.8%と、進路の選択肢に困るといったことはそれほどないように感じます。

また、市内には県立総合医療センターがありますが、他に公的な総合病院はないため、2次救急は、市内の5病院での輪番体制をとるなど、住民に不便がないような対策がなされています。

産業

現在の防府市は、駅周辺に大型の商業施設ができており、古くに栄えた商店街や門前町は衰退気味で、産業・工業都市としての特色が強いです。

かつては製塩業で栄えた町ですが、昭和に入ってからは製塩業が廃れ、塩田の跡地や臨海部には、大規模工場ができました。
近年ではマツダ防府工場、ブリヂストン防府工場などの輸送関連の工場が進出しています。
また、市内にあったカネボウ防府工場は閉鎖され、その跡地にイオンタウン防府ショッピングセンターが建設されています。
航空自衛隊基地もあり、市街地の上空では、練習機が飛んでいるのが見えます。

漁業としては、鱧(はも)の水揚高が多く、「天神鱧」のブランドを立ち上げてプロモーションを行っています。「天神鱧」は、日本で最初に創建された防府天満宮にちなんだ名物料理です。防府市内を流れる1級河川「佐波川」から流れ込む防府沖の海は、鱧の産卵地に適しており、古くから鱧漁の盛んな地です。

防府は自然が豊富?海・山・川

防府市は、古くから海上交通の要衝と要衝として栄えており、海などの自然とは密接な関わりがあります。

防府市の代表的な自然の一つに、富海(とのみ)海水浴場という、海水浴客が多く訪れる海があります。遠浅で白砂の海岸であるのが特長で、晴れた日には姫島や国東(くにさき)半島が見えます。
防府市三田尻港(みたじりこう)から船で約30分先には、野島という島もあります。
ほかに、大平山(おおひらやま)という山もあり、標高631mの山頂からは、防府市街を眺望することができます。とくに5月には、10万株のつつじがその山頂を彩ります。
また、右田ヶ岳という標高426mの山は、標高としては低いものの、迫力のある花崗岩の巨岩が目立ち、起伏のある登山ルートで、県内外の登山愛好家に定評があります。
市内には、佐波川という大きな川が流れており、その流域面積は446㎢、流路延長56.5kmに及びます。

以上のように、海・山・川など豊富な自然に恵まれた防府市は、自然の宝庫と言えますね。

防府市の観光名所

防府天満宮

防府天満宮は日本で最初に創建された天神さまです。
菅原道真が亡くなった翌年である延喜2年(904年)に創建された神社です。
かつては「松崎天満宮」や「宮市天満宮」もしくは「天満宮」と称していましたが、1873年に松崎神社と改称され、1953年には現在の呼び名「防府天満宮」となりました。京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮と並んで、日本三大天神と言われています。

防府市は、この天満宮を中心に栄えてきた都市で、年間を通して市内外から来訪者が訪れます。正月の3が日には、約30万人の人出を記録しています。

道真は学問の神として有名なので、受験のお守りや筆などを買いに、学生の参拝も多く見受けられます。

本殿をはじめ、境内の建造物の多くは国の登録有形文化財、県の有形文化財、県の史跡などに指定されています。

その他の観光名所

阿弥陀寺

山口県防府市牟礼にある、アジサイの寺として知られる寺院です。毎年6月頃にアジサイ祭が開催されています。

毛利氏庭園

大正5年に造られた、旧長州藩主毛利氏邸です。日本庭園の情緒あふれる空間はとても魅力的です。

周防国分寺

創建1200年の歴史ある仏教寺院です。山口県文化財の仁王門や、国の重要文化財の金堂などの建造物があり、約130本の「さるすべり」も見ることができます。

大平山山頂公園

標高631mの「大平山」山頂にあり、防府平野や瀬戸内海に浮かぶ島々を眺めることができる展望公園です。多目的広場などもあって、家族連れでも楽しめる場所です。

防府市に不動産をお持ちの方へ

不動産を実際に購入したり売却したりする際には、その土地の公示地価や基準地価などのデータや、近年の土地代の変動などを確認することも必要となります。また、実際にどのくらいの価格で売買されているのかも気になりますよね。そこで、近年の防府市の土地代の変動をまとめてみました。

土地代の変動

  • 防府市の2022年現在のデータ
    最新公示地価・・・平均3万3261円/㎡、坪単価は平均10万9956円/坪で、全国順位は680位です。前年からの変動率は+0.21%で、変動率の全国順位は315位です。
    最新基準地価・・・平均2万7800円/㎡、坪単価は平均9万1902円/坪で、全国順位は667位です。前年からの変動率は+0.21%で、変動率の全国順位は399位です。
  • 1983年から40年間を比較した最高値、最低値
    公示地価の最高値は8万4255円/㎡(1994年)、最低価格は3万3025円/㎡(2018年)で、双方の差は2.55倍です。
    基準地価の最高値は6万7616円/㎡(1992年)、最安値は2万7582円/㎡(2018年)で、両者の差は2.45倍です。
  • 宅地商業地の平均地価
    宅地の平均地価・・・2万5934円/㎡、坪単価は8万5733円/坪、変動率は+0.48%
    商業地の平均地価・・・5万5941円/㎡、坪単価は18万4931円/坪、変動率は+0.21%

公示地価や基準地価の変動率は、前年比では上昇しておりますが、過去40年間の土地代推移を見ると、1998年から1999年を境に下落傾向にあります。

*参考https://tochidai.info/yamaguchi/hofu/

実際の売却価格の相場

中古マンションの売却に特化したサイト「マンションナビ」(https://t23m-navi.jp/)よる、防府市の中古マンションの売却価格相場を見てみましょう。

AIによる中古マンションの売却価格相場・・・1,121万円〜1,321万円(16.1万円/m²〜18.9万円/m²) ※専有面積は70平米(21.18坪)、平均築年数1997年の場合 つぎに、不動産・住宅サイトのSUUMO(https://suumo.jp/)による、防府市の中古一戸建ての売却価格相場はこちらです。

中古一戸建ての売却価格相場・・・1,199万円(建物面積の中央値は108㎡、土地面積の中央値は227㎡、築年数の中央値は34年) また、近年は、築6年未満の築年数の浅い物件の取引が大きく増加しており、そういった築浅物件はより高く売却される可能性も高くなります。

補助金制度など

防府市三世代同居定住促進事業

防府市では、令和4年より、新たに「防府市三世代同居定住促進事業」が開始されました。
新たに市内で三世代同居を始める世帯の中でも、三世代同居にあたって市外から転入する者がいる世帯に向けた制度です。住宅の新築や購入・増改築などに要する費用の一部を補助金として受けることができます。対象経費の10分の1で、上限50万円までとなっています。

防府市空き家バンク

防府市空き家バンクとは、空き家の売却や賃貸をお探しの方から申し込みを受けた情報を、「全国版空き家・空き地バンク」に登録・公開して、空き家の売買を希望する人に紹介する制度です。
空き家の情報を発信することで、市内の空き家を活用し、本市への移住や定住を促進していくことを目的にしている取り組みです。

この章では、防府市内の土地代の平均データや売却価格の相場をまとめました。
ちなみに、大東建託による調査で、山口県に住む成人を対象に行われた「居住満足度調査」の結果によると、「住み続けたい街ランキング」の1位は「萩市」、2位は「防府市」、3位は「光市」となっています。防府市は、住む人にとって比較的満足度の高い土地であることがわかります。

*参考https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2201/24/news119.html

まとめ

いかがでしたか。
防府市は、地方ならではの自然の豊かさとのどかさを保ちながらも、駅の近くには生活に不便を感じない程度の商業施設があるため、穏やかに日常生活を送ることができます。山口県内での居住満足度は上位に入っていることから、ほかの地域と比べても、住みやすいまちであると言えるでしょう。山口市内へ移住を考えていたり、不動産の購入を検討されている場合は、防府市内の物件を視野に入れてみるのも良いかもしれませんね。

また、不動産の売却価格や土地代の変動を見ると、徐々に下落傾向にあります。売却を検討されている方は、少しでも早く売りに出したほうが、より高く売れる可能性があるかもしれません。
実際に売りに出す際は、不動産会社や専門家に問い合わせることはもちろん、マンションや一戸建ての売却価格を一括査定し、どの会社が一番高く売れるかを比較してくれるサイトもあるので、ぜひそう言ったサイトも活用してみることをオススメします。

【参照】
防府市公式ホームページ:https://www.city.hofu.yamaguchi.jp/
防府市観光情報ポータル:https://visit-hofu.jp/