商業と自然が混在する街、広島県三次市でのリースバックに関する参考情報

広島県三次市の概要

広島県三次市は、県北部、中国地方のほぼ真ん中に位置し、三次盆地を中心に緩やかな丘陵や産地が広がっています。加えて、日本海に注ぐ江の川を本流として神野瀬川、西城川、馬洗側が三次盆地の中央で合流することから、自然豊かな地域です。その自然を活かし、ピオーネと三次の酒が特産物となっています。ピオーネは上品な香りととろけるような甘さが特徴の果物で、贈答品としても人気です。三次の酒は米から醸造された日本酒で、各方面から高い評価を得ているようです。市の取り組みとして、生い茂った樹木の伐採や生活排水対策の強化を行う「美しい川づくり」も行っています。三次市が自然資源を大切にしていることがわかりますね。一方で中国横断自動車道尾道松江線と、中国縦貫自動車道が交差することから中心市街地は商工業・サービス業などが集積し、県北部の中核都市としての役割を担っています。三次市もこの拠点性、利便性を活かしたまちづくりを進めているようです。高速道路だけでなく、山陽・山陰を結ぶ各国道、県道JR鉄道網などが三次市で結節し、その地点を中心に放射状に広がっているようです。

また、三次市は歴史的に有名な地域でもあります。夏の風物詩として鮎と400年余りの伝統を誇る鵜飼が有名ですね。しかし、最初に人々の足跡が見つかったのは2万年も前の旧石器時代であり、発掘された石器は日本列島最古級と考えられています。その後は山陰と山陽を結ぶ交通の要所として、古くから栄えてきました。江戸時代には石見銀山街道などいくつもの交通の要所が交差するため宿場町として栄え、町奉行所もおかれていました。それだけでなく、三次盆地に流れ込むいくつもの川と中国山地から産出するたたら製鉄などの資源も活用してきたそうですよ。そして、現在の三次市は平成16年4月1に8の市町村が合併し、誕生しました。
今回はそんな三次市の魅力を掘り下げながら、不動産として価値があるのか見ていきたいと思います。

数字で見る三次市

交通の要所であり、自然豊かな三次市ですが、ここではそんな三次市の数値情報についてみていきたいと思います。

人口 ※令和4年10月31日時点

世帯数 23,262世帯
総人口 49,675人 (男性23,887人 女性25,788人)

*参考三次市HPより

病院数

三次市には病院が5つあります。一般診療所として内科系診療所が33ヶ所、外科系診療所が11ヶ所、小児科系診療所が9ヶ所、産婦人科系診療所が2ヶ所存在しています。また歯科系は23ヶ所あります。人口10万人あたりの施設数を全国平均と比較すると、多くの診療科目が同等かそれ以上あります。このため、医療施設には困らない地域と言えますよ。

*参考日本医師会「地域医療情報システム」

コンビニ数

三次市にはコンビニが23か所あります。広島県にある30の市町村の中で14番目の多さとなっており、コンビニは十分にありそうです。

*参考『アパマンショップ』「市区町村別 コンビニの数ランキング(静岡県)」

スーパーの数

三次市には10か所あります。広島県にある30の市町村の中で16番目となっており、スーパーにも困ることはなさそうです。

*参考『アパマンショップ』「市区町村別 スーパーの数ランキング(広島県)」

人口、病院、コンビニ、スーパーの数を紹介していきましたがどうでしょうか。病院もコンビニも充実しているので生活しやすい地域だと思います。

三次市の市政について

三次市は平成18年に「三次市総合計画―みよし百年物語―」を策定しました。健康・福祉、文化・学習、産業・経済、環境、都市の6項目を柱として、「市民のしあわせ」を実現するために市民との協働のまちづくりを推進してきたようです。しかし、人口減少・少子高齢化などを含む社会状況の変化から、平成30年に第2次三次市総合計画(改訂版)が策定され、現在の基本理念となっています。この理念における4つの挑戦と3つの重点項目をご紹介させていただきます。ぜひリースバックをご検討の際はこちらも参考にしてくださいね。

人口減少・少子高齢化社会への挑戦

人口減少・少子高齢化の進行が顕著な地域を守るための取り組みを進めると共に地域を発展させる新たな取り組みを行います。また、住み慣れた地域で暮らしを続けるために地域の状況に応じた取り組みを進めるそうです。
女性が働きながら子育てできる環境日本一を目指します 女性の多様な選択、チャレンジを支援して女性が元気なまちをつくります。企業・事業者の、仕事と家庭の両立支援の取組を支援し、女性の活躍促進を後押しするようです。後ほどご紹介する重点項目にも重なりますが、子ども発達支援センター、地域子育て支援センターの充実などに取り組むようです。保育施設の充実は大切ですよね。

市民の力を引き出し地域づくりに共に取り組みます

後世により良い三次市を引き継ぐために生活環境、産業、歴史・伝統・文化など地域の魅力と価値の増進をめざしています。市民と行政の垣根を低くしてさらなる地域の発展を考えているようです。
拠点性を活かして三次の未来を拓きます 中国縦貫自動車道と中国やまなみ街道が描く交差点は、中国地方の結節点です。医療や物流など、新たな可能性の創出を目指しているようです。

3つの重点項目

3つの重点項目は「未来を拓く子どもの未来応援」、「変化を起こすツナガリ人口の拡大」、「生活を守る災害に強いまちづくり」です。「未来を拓く子どもの未来応援」では子育て、教育、スポーツや文化の支援を行っているようです。「変化を起こすツナガリ人口の拡大」では市内出身者や二地域居住者などの交流を促し、市の内と外、世代を超えた関係の構築をつくっています。個人同士の交流だけでなく住民自治の推進や、多様な組織や団体と連携を進めるための調整・サポート機能の構築なども行っているようです。「生活を守る災害に強いまちづくり」では自助、共助、公助それぞれの防災対策を充実させるため、国・県との連携強化に取り組んでいるそうです。防災設備を整えるハード面だけでなく、人と人が協力して災害を乗り越えることができるよう、ソフト面にも力を入れているようですね。具体的には災害発生時における広域・長期的な避難対応と多様なニーズに配慮した避難所環境の整備を進め、防災力を底上げするようです。

以上、三次市が取り組む4つの挑戦と3つの重点項目でした。子育て、地域のつながりの強化に積極的な支援をしていますね。今後、家庭を持つ方からの需要が高まる可能性がありますね。また、防災対策に力を入れていることも非常に魅力的なポイントではないでしょうか。安心して生活することができますよね。

三次市のイベント情報・観光スポットをご紹介!

三次の鵜飼

平成27年4月に広島県の無形民俗文化財に認定され、三次といえば鵜飼と呼ばれるほどです。約450年の歴史を持つ夏の風物詩です。江の川は尺鮎と呼ばれる大ぶりの天然鮎の産地として知られ、新鮮な天然鮎は塩焼きや鮎寿司など様々なメニューで味わうことができます。鵜飼ではそんな鮎を、潜水して魚を捕まえる鵜の習性を活かして漁を行います。その起源は戦国時代であり、毛利氏に敗れた尼子氏の落武者が始めたとされています。江戸時代に現在の形になったとされ、鵜匠が操る手縄の長さは全国で最も長い6.75メートルです。漁を行う鵜船に遊覧船が並走する回遊方式により、最大8羽の鵜が魚を捕らえる瞬間を間近で楽しむことができます。三次市を訪れる際はぜひ足を運んでみてください。

霧の海

秋から早春の早朝、市街地を流れる3本の川から立ち上る川霧に三次盆地が覆われる「霧の海」が発生します。山々は海原に浮かぶ島々のようであり、日の出と共に様々な色合いに変化します。そんな霧の海を鑑賞する絶好のスポットとしては高谷山が有名です。三次市はライブカメラを設置して霧の海の24時間配信も行っているようです。また、三次市には霧の海を彷彿とさせる伝統的銘菓「泡雪」があります。上品な甘さととろける食感が魅力ですよ。

常清滝

常清滝は広島県で唯一日本の滝100選に選ばれています。江ノ川水系の支川渓流部にあり、落差126メートルもの豪快な滝です。その段壁を取り囲むようにしてヤマモミジ、トチノキ、コナラなどが自生し、美しい景観を形成しています。遊歩道には権現神社の鳥居があり、ここが修験道の聖域であった証があります。夏には涼しさを求めることができますし、条件がそろえば冬には凍った幻想的な滝を見ることができます。また、新緑・紅葉の景色も素晴らしいそうです。

尾関山公園

江戸時代初期に広島藩大名、福島正則から命じられてやってきた尾関正勝がこの山に城を構えたことから尾関山と呼ばれています。江戸時代、広島藩が福島氏から浅野氏の統治に代わると尾関山の山頂には天体観測所が設置されていました。尾関山公園は、春は桜がきれいに咲き、秋は紅葉の名所となります。近年、桜の開花量が減っているようですが、平成28年度末から三次市は尾関山公園サクラ等植生管理計画をスタートし、山の保全に力を入れているようです。三次市は従来以上の景観づくりを目指しているので期待がかかりますね。

三次もののけミュージアム

三次市三好町は稲生物怪録(いのうもののけろく)の舞台となった地域です。稲生物怪録は江戸時代以降、現代にいたるまで様々な絵本や漫画の題材になっており、全国に広くわたって伝承している妖怪物語です。このような伝承の地となった三次市に日本屈指の妖怪コレクターの方から膨大なコレクションの寄付を受けて開館したのが三次もののけミュージアムです。常設展示室、「日本の妖怪」では日本の妖怪に関する資料を展示し、私たちの生活の中で妖怪がどのように捉えられ、表現されてきたか紹介しているそうです。ぜひ伝承の地でもののけの世界を堪能してはいかがでしょうか。

広島県三次市でリースバックを検討するなら

  • 土地の売却価格の相場
    三次市の土地売却平均価格は、723万円です。平均土地面積は557㎡、平均坪単価は5万円でした。

多くの地域に言えることですが、三次市も緩やかではありますが人口が減少しています。自然の恵みや長い歴史のある魅力的なまちですが、リースバックをご検討されている方は売却のタイミングを見極める必要があるでしょう。ただ、三次市の子育て支援や地域のつながりの強化を中心とした市政が子持ちの家庭やセカンドライフの住居を求める方の需要を高める可能性もあります。不動産の売却価格相場を中心に、本記事も参考の一つにしながらぜひリースバックをご検討ください。

*参考『SUMITAS』「広島県三次市のリースバックの査定依頼・相場情報」