愛知県丹羽郡扶桑町ってどんなところ?不動産について詳しく解説します!

 皆さんは、愛知県丹羽郡扶桑町がどのような場所かご存知ですか?あまり聞き馴染みのない方も多いと思いますが、扶桑町は自然豊かで、田園風景が広がるのどかな町です。しかし、名古屋市へ電車や車で移動することができ、通勤・通学圏内である便利な町でもあります。
 この記事では、そんな扶桑町の魅力や行政で行われている取り組みなどについて、詳しくご紹介しています。不動産を売却される際、売却するタイミングの見極めや購入者の心情を理解するにあたり、このような情報は重要になってきます。ぜひ、この記事を参考にして頂けると嬉しいです。また、扶桑町での不動産購入を考えておられる方にも、扶桑町について具体的なイメージを持てるような内容になっていますので、参考にして頂ければと思います。

愛知県丹羽郡扶桑町の特徴

基本情報

 愛知県丹羽郡扶桑町は、愛知県の北西部に位置し、岐阜県と隣り合っています。名古屋市からは北に20kmの距離にあり、交通アクセスも良好であるため、名古屋市のベッドタウンとして発展しています。地形はほとんどが平坦で、木曽川が東西に流れており、その周辺には自然豊かな場所が広がっています。かつては養蚕が盛んであり、現在はダイコンやゴボウなどの農業や畜産が行われています。とくに、扶桑町で生産されている守口ダイコンは特産品として有名です。

人口

 次に扶桑町の人口や世帯数についてご説明します。以下の表は、平成24年度から令和3年度までの、12月末日時点でのデータを参考に作成しています。

男性女性総数世帯数
平成24年度16,98217,20334,18512,822
平成25年度17,04217,26334,31013,031
平成26年度17,05817,35134,40913,173
平成27年度17,13717,37334,51013,367
平成28年度17,24617,41734,66313,591
平成29年度17,23917,39634,63513,768
平成30年度17,30117,47634,77714,017
令和元年度17,31117,47034,78114,191
令和2年度17,39117,52234,91314,424
令和3年度17,42717,55734,98414,580

 この表を見ると、人口は年々増え続けており、平成24年度から令和3年度までの10年間で799人増えています。また、世帯数は1,758世帯も増加しています。つまり、扶桑町での不動産の需要は年々高まっていると考えられます。しかし、町の予測では令和12年(2030年)から令和27年(2045年)の間に、ほぼ全域で人口が減少するとされており、高齢化も進むと考えられています。

交通アクセス

 名古屋市から20kmの位置にある扶桑町ですが、交通機関や道路網の利便性は良いのでしょうか。ここでは、扶桑町の交通アクセスについてご説明します。

道路網

 扶桑町には国道41号線が通っており、これは名古屋市から富山市までを結ぶ一般国道です。また、扶桑町から車で25分ほどの場所にある小牧市には小牧ICがあり、ここから高速道路を利用すれば、名古屋市までのアクセスがさらに良くなります。高速道路を利用した場合、名古屋市までは約40分ほどで到着します。また、小牧ICからは名神高速道路や東名高速道路も利用することができ、県内のみならず県外への移動に便利です。

鉄道

 扶桑町には柏森駅・扶桑駅・木津用水駅の3駅があります。この駅には名鉄犬山線が通っており、名古屋駅までのアクセスが良好です。扶桑駅から名古屋駅までは29分で到着するため、通勤・通学をする方もそれほど不便ではないと思います。

チョイソコふそう

 「チョイソコふそう」とは、扶桑町が運営する乗合型の公共交通サービスです。外出しにくい高齢者の移動手段を確保すること、高齢者以外の町民も日常生活における移動の不便さを解消することを目的としており、令和4年10月3日から実証運行を行なっています。

 このように扶桑町は、道路・鉄道ともに整備されており、交通アクセスは比較的良い方だと思います。そのため、扶桑町外の学校や職場に通う人にもオススメです。また、町では移動の利便性を高めるための取り組みを行なっており、さらに住みやすくなると考えられます。

公共施設・商業施設

 扶桑町がどんな地域か知っていただくために、ここでは公共施設や商業施設についてご紹介します。

公共施設

木曽川扶桑緑地公園

 この公園は木曽川に面しており、およそ10ヘクタールほどの広大な敷地を有しています。そのため、グラウンドや芝生広場、遊具だけではなく、サイクリングロードやキャンプ場、散策の森があり、連日子ども連れの家族などで賑わっています。自然を楽しむことができるため、観光客にも人気のスポットです。学校

 扶桑町には、柏森小学校や高雄小学校など4つの小学校があり、中学校は扶桑中学校と扶桑北中学校、高校は愛知県立丹羽中学校があります。また、放課後学童クラブが3つあります。子育て施設

 扶桑町には保育園が7つあり、児童発達支援の事業所であるつくし学園もあります。また、高雄保育園内には「にこにこらんど」、斎藤保育園内には「すくすくらんど」という子育て支援センターがあります。

 このように、扶桑町には学校や保育園などの施設が充実しており、子育てに適していると言えます。また自然に親しめる公園もあるため、ファミリー層の方々にオススメです。

商業施設

 扶桑駅から車で5分の場所に、イオンモール扶桑があります。また、スーパーやコンビニが町内のあちこちにあり、日常生活を送る上で買い物に困ることはないでしょう。

行政の取り組み

子育て支援

児童手当

 扶桑町では一定の条件を満たし、中学校卒業までの児童を養育している方に対し、児童手当が支給されます。その額は以下のようになります。

  • 3歳未満:一律15,000円
  •  3歳以上小学校修了前:10,000円(第3子以降は15,000円)
  •  中学生:一律10,000円

 また、昨今の新型コロナウイルスの影響で所得が少なくなってしまった子育て世帯に対し、「子育て世帯生活支援特別給付金」も支給されています。条件を満たせば、子ども1人あたり5万円の給付金を受け取ることができます。幼児教育や保育の無償化

 扶桑町では幼稚園・保育園・認定こども園等を利用する3歳から5歳までの子どもの利用料が無償となります。(ただし、幼稚園は月額25,700円の上限があります。)送迎費や行事費などは保護者負担となりますが、世帯年収が360万円未満の場合、第3子以降の子どもに対しては副食(おかずやおやつ)の費用が無償となります。

 この他にも、予防接種や離乳食などについて教えてくれる子育て教室が開かれています。また、保健師や助産師による育児相談や家庭訪問、不妊治療助成などが行われている子育て世代包括支援センターもあり、安心して子育てができる環境が整えられています。

高齢者福祉

住宅ねたきり老人等介護手当

 扶桑町に住所がある要介護3以上の高齢者を介護し生計を一にしている方に対し、介護手当が支給されます。支給額は、高齢者1人に対し月額5,000円です。見守りシール交付事業

 これは認知症などによって徘徊がみられる方に対し、QRコードが印刷されたシールを無料で配るという事業です。このシールを杖や衣類に貼っておくことで、高齢者が行方不明になった際、発見者がQRコードを読み取ると保護者に連絡されます。配食サービス

 これは、在宅での調理が困難な方に夕食をお届けするサービスです。町が契約している業者から、栄養バランスなどを考えられた献立を選ぶことができます。一食あたり250円を町が負担するため、費用も安く抑えられます。

 この他にも、タクシー料金助成事業や訪問理容サービス、寝具洗濯乾燥サービスなど高齢者に向けた取り組みが数多く行われています。

まとめ・今後の動向

 この記事では、愛知県丹羽郡扶桑町についてご説明しました。扶桑町は名古屋市からそれほど離れておらず、交通の利便性もよい町です。その上自然豊かで落ち着いており、どの世代の方々にとっても暮らしやすい場所だと思います。また、子どもから高齢者までが安心して暮らせるような取り組みも行われており、長く住み続けられる場所であると思います。そのため、移住を考えておられる方は、ぜひ扶桑町で新しい生活を始めてみてはいかがでしょうか。きっと充実した生活を送ることができるでしょう。扶桑町公式ホームページには、さらに詳しい内容が掲載されているので、そちらも参考にしてください。
 そして、扶桑町に不動産を所有しておられる方も、ぜひ前向きに売却や賃貸について検討されてみてください。それは、扶桑町の人口が年々増えており、不動産の需要も安定していると思われるからです。しかし、いつまでも人口が増えるわけではなく高齢化が進んでいくと予測できるため、早めの売却・賃貸をオススメします。駅周辺の物件はより高く売却することができるケースもあるため、調べてみるとよいでしょう。
 この記事を参考にして、皆様が満足して不動産の購入あるいは売却をしていただけると幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

*参考扶桑町