子育てしやすいまち?愛知県豊田市の魅力とは!

不動産の売却を決めるうえで、その不動産がある土地の情報は必要不可欠です。土地の雰囲気や人口の推移、交通アクセスといった情報から、地域住民の生活の様子を知り、需要や売却するタイミングを判断することは非常に重要です。この記事では、愛知県豊田市について詳しくご説明しています。ぜひこの記事を最後までお読みになり、納得のいく形で不動産を売却していただければと思います。また、豊田市への移住を考えておられる方にも参考にしていただけると幸いです。
Contents
愛知県豊田市の概要
特徴
豊田市は愛知県の北部に位置しており、面積は918.32平方キロメートルと、県の17.8%を占めています。もともとは挙母市という地名でしたが、トヨタ自動車の発展により、豊田市に変更されました。「クルマのまち」として有名であり、全国でも有数の出荷額を誇ります。市のおよそ7割は森林であり、豊かな自然も特徴の地域です。
*参考豊田市公式ホームページ
人口や世帯数の動向
人口
豊田市の人口は昭和55年以降増加しています。しかし、年少人口(15歳未満)や生産年齢人口(15〜64歳)においては、近年減少傾向にあります。一方、老年人口(65歳以上)は、昭和55年以降増加し続けています。また、豊田市全体の人口は増加していますが、山村地域の人口は減少傾向にあります。 つまり豊田市では高齢化が進んでおり、都市部に人口が集中している一方、山村地域では過疎化が進んでいることが分かります。
合計特殊出生率
合計特殊出生率(1人の女性が一生のうちに産む子どもの数を示す指標)においては、愛知県は全国平均より高い値となっています。豊田市では、その愛知県の平均をさらに上回っており、このことから子育てがしやすい環境であると思われます。
世帯数
国勢調査によると世帯数は増加しており、その内訳として、夫婦のみの世帯や単独世帯などの割合が増加しています。そのため、豊田市全体の世帯数の増加は、一世帯あたりの人員数が減っていることに関係していると考えられます。そして、このように世帯数が増加傾向にあることは、不動産の需要が高まることにつながると思われます。
転出入
豊田市では、10代後半や20代、30代前半の県外からの転入が多くなっています。そして20代、30代前半の県外への転出が多くなっています。このことから、大学進学や就職を機に市内へ転入し、卒業や転職をするタイミングで県外へ戻っている方が多いと考えられます。
将来人口展望
豊田市の将来人口展望は、2030年にピークを迎え、その後2040年まで42万人の人口を維持することができると考えられています。生産年齢人口は減少し続けると思われていますが、それでも23万人は維持されるようです。しかし、高齢化率は上昇し続け、2040年には全体の31.3%となる見込みです。
まとめると、豊田市では都市部を中心に若い方が転入しており、世帯数は増加傾向にあります。そのため現在から2030年にかけては人口の増加が期待されていますが、その後は高齢化が進み、山村地域の過疎化や生産年齢人口の減少が課題となると思われます。
*参考豊田市人口ビジョン まち・ひと・しごと創生総合戦略|豊田市
交通アクセス
製品を運搬しやすい土地に工場が集中している豊田市では、交通アクセスがかなり良好です。ここでは電車や車でのアクセスについてご説明します。
電車
豊田市駅には、名鉄名古屋本線や地下鉄舞鶴線などが通っています。そのため、名古屋駅から豊田市駅までは、名鉄線や地下鉄を利用して約55分で移動することができます。また、豊田市駅から岡崎駅へも愛知環状鉄道を利用して、約30分ほどで到着します。名古屋駅からはJR東海道新幹線で大阪まで約50分、東京まで約100分で移動できるため、出張で県外への移動が多い方や旅行好きな方も住みやすいと思います。
車
豊田市にはインターチェンジが数多くあり、東京へ続く東名高速道路や新東名高速道路、名古屋市へ続く伊勢湾岸自動車道や、金沢市へと続く東海環状自動車道など、各方面への高速道路が整備されています。車を所有していれば、名古屋市まで約50分、岡崎市まで約35分と、豊田市はそのような都市への通勤圏内であると言えます。
*参考
交通アクセス|豊田市
交通アクセス|【公式】愛知県豊田市の観光サイト「ツーリズムとよた」
クルマだけじゃない!豊田市の観光地について
豊田市といえばクルマというイメージが強いですが、歴史や自然に親しめる観光地がたくさんあります。この章では、そんな豊田市の観光地をいくつかご紹介します。
松平郷
松平郷とは、徳川家康の先祖といわれる松平家にゆかりのある史跡が集まっている場所です。その中でも、松平東照宮には徳川家康と松平家の始祖である松平親氏が祀られており、天下祭や松平郷権現祭(春まつり)といった年間行事が行われています。現在は大河ドラマ「どうする家康」の放映を記念した御朱印が頒布されています。
香嵐渓
香嵐渓は矢作川支流巴川によってつくられた渓谷であり、約4000本の紅葉が存在する、全国でも有数の紅葉スポットです。この紅葉のはじまりは、江戸時代の寛永11年に香積寺11世の三栄和尚が植樹したこととされており、近くにある古い町並みとともに歴史を感じることができる観光地でもあります。また毎年春になると、薄紫色のカタクリの花が広さ約5千平方メートルの広大な土地に咲き誇り、その美しい景色を見るために多くの人が訪れます。
猿投山
猿投山は、登山初心者にも優しい標高629メートルの山です。猿投山には「猿投三社大明神」と呼ばれる3つの社があり、古くから霊山として崇められています。季節によっては、モモの花や紅葉の絶景を楽しむことができ、ハイキングスポットとして人気があります。
三河湖
三河湖は愛知県下最大の灌漑用人造湖であり、山々に囲まれた豊かな自然が特徴のスポットです。そんな三河湖と周囲の山々は、季節や時間帯で姿を変え、さまざまな絶景を楽しむことができます。自然を生かしたアクティビティも充実しており、絶景を見ながらのキャンプや魚釣りは、非日常を味わうことができてオススメです。また、カヌーやボート、マウンテンバイクや熱気球の体験もでき、大自然を満喫したい方にはぜひ訪れてほしい観光地です。
気になる家賃相場・土地価格の実態
ここまでの内容から、豊田市は交通アクセスが良く、自然豊かで住みやすい地域であることを知っていただけたと思います。では、そんな豊田市の家賃相場はどのくらいなのでしょうか?ここでは、名古屋市や岡崎市と比較してご説明します。
まず、名古屋市中区のマンション・アパート・一戸建ての家賃相場は以下のようになります。
間取り | 家賃相場 |
---|---|
ワンルーム | 6.27万円 |
1K | 6.14万円 |
1DK | 7.31万円 |
1LDK | 10.12万円 |
2DK | 8.14万円 |
2LDK | 15.64万円 |
3DK | 8.45万円 |
3LDK | 18.09万円 |
次に、豊田市の家賃相場は以下のようになります。 | |
間取り | 家賃相場 |
ワンルーム | 6.02万円 |
1K | 5.39万円 |
1DK | -万円 |
1LDK | 7.74万円 |
2DK | 5.13万円 |
2LDK | 7.52万円 |
3DK | 7.15万円 |
3LDK | 11.35万円 |
こうして比べてみると、豊田市の家賃相場は名古屋市中区に比べて圧倒的に安いことが分かります。特に間取りが広い3LDKでは6.74万円の差があり、家族の多い世帯の方々は豊田市で暮らした方が、大幅に家賃を抑えて生活することができると思います。
また、土地価格の変動についてもご説明します。
株式会社Land Price Japanが国土交通省のデータを参考にしてまとめた記事によると、2022年の公示地価は平均11万4243円/m²、坪単価では平均37万7665円/坪であり、前年から1.73%上昇しています。基準地価は平均9万2672円/m²、坪単価では平均30万6355円/坪で、これも1.52%上昇しています。しかし、実際に行われた土地取引の平均価格は、2022年の第1四半期において6万5377円/m²、坪単価では21万6124円/坪となっており、前年から23.28%低下しています。そのため、公示価格・基準価格の上昇に反して、近年の土地取引価格は減少傾向にあり、土地の売却を行う際は早めに行動することをオススメします。
*参考【ホームズ】名古屋市中区の家賃相場|家賃を調べる[目安・平均]なら家賃相場
【ホームズ】豊田市(愛知県)の家賃相場|家賃を調べる[目安・平均]なら家賃相場
豊田市の土地価格相場・公示地価・基準地価マップ・坪単価|愛知県
行政の支援は充実しているのか
実際に豊田市で生活する場合、行政支援の充実度は重要なポイントだと思います。豊田市は子育て支援に特に力を入れて取り組んでおり、ここではその取り組みについて詳しくご説明していきます。
伴走型 出産・子育て応援事業
これは「伴走型相談支援事業」と「出産・子育て応援給付金給付事業」が一体となった取り組みで、令和5年1月から新たに開始されました。「伴走型相談支援事業」とは、保健師などが面接を行った後、子育てに必要なサービスの紹介や相談への対応を行うというものです。また「給付金給付事業」とは、豊田市に住民票があり対象となる方に、妊娠届提出後5万円が支給されるというものです。
子ども医療費助成制度
豊田市では、申請することで「子ども医療費受給者証」が交付され、中学校を卒業するまでの子どもの医療費(保険診療分の自己負担額)が無料となります。
幼児教育・保育の無償化
豊田市では、3歳から5歳児までの子どもや、住民税非課税世帯の0歳から2歳児までの子どもの幼児教育・保育が無償化されています。
この他にも、親子の交流を図る「子育てサークル」や「親子ひろば」、子育てに関する特技や能力をもつ講師を紹介する「子育て支援バンク事業」など、豊田市ではさまざまな面から手厚い支援を受けることができます。
*参考子育て支援|豊田市
まとめ
この記事では、愛知県豊田市についてご説明しました。まとめると次のようになります。
- 人口や世帯数は増加傾向にあるが、高齢化は進んでいる。
- 人口のピークは2023年と予想されている。
- 都市部に人口が集中し、山村地域は過疎化している。
- 電車や車のアクセスが良好。
- 歴史や自然を楽しめるスポットがたくさんある。
- 名古屋市に比べると家賃相場は大幅に安い。
- 土地取引価格は低下気味である。
- 子育て支援が充実している。
人口が増加傾向にあり、不動産の需要は上昇し続けるように思われますが、高齢化の進行や土地価格の低下といった不安要素もあります。そのため、豊田市でリースバックを考えておられる方は「まだ大丈夫」と油断せず、早めに行動に移すことをオススメします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。