自宅売却に仲介業者は必要?

目次

  1. 自宅売却に仲介業者は必要?
  2. 仲介業者を利用するメリット
  3. 仲介業者を利用するデメリット
  4. 仲介業者を選ぶ際の注意点
  5. まとめ

自宅売却に仲介業者は必要?

結論:売却金額を下げられなかったり、売却にかかる期間が長くても1円でも高く売りたいなら仲介業者を利用した方がいいです。

自宅の売却を検討する場合、どのようにして買主を探し出せば良いのかということを悩まれている方もいらっしゃるかと思います。売却の方法としては、「仲介業者に依頼して売却する」「買取業者に買い取ってもらう」「売主が買主を探して売却する」という3つの方法が一般的です。

どの方法にも、メリット・デメリットがありますが、仲介業者に依頼して売却するのが高く売却できる可能性が高いです。売主の状況により、どの手段で売却するのが良いのかというのは変わってきます。

この記事では、「仲介業者に依頼して売却する」という方法を選択するメリット・デメリットを基準に、他の売却方法と比較して解説していきたいと思います。また、仲介業者を選ぶ際の注意点なども併せて解説していきますので、「仲介」で売却をする際の参考になれば嬉しいです。s

仲介業者を利用するメリット

家の売却を仲介業者に依頼するメリットとしては以下のものが挙げられます。

それぞれのメリットに関して、他の売却方法と比較して解説します。

(1)自分の希望する金額で売却を進めることができる

これは仲介業者を利用する 1番のメリットでしょう。不動産売却時の価格は、個人の事情に合わせて自由に設定することができます。例えば、「住宅ローンの残債が2500万円あるので、最低でも2600万円で売りたい」といったことが可能になるわけです。少しでも高めに売りたいと考えているのであれば、売却活動を開始した当初は、売り出し価格を高めに設定しておき、その価格でも買ってくれる人をゆっくり探すという戦略を取ることができます。

「買取」の場合では、不動産会社の査定価格でしか買い取ってもらえないため、自分自身で価格を設定できません。多くの場合、仲介業者を利用したときの6割〜7割程度の価格で査定されてしまいます。高く売りたいというところでは、仲介業者を利用した売却の方に分があると言えるでしょう。

(2)広告などを利用した販売活動をしてもらえる

広告や自社ネットワークなどを利用した幅広い販売活動をしてもらえるため、買主を効率良く探すことができます。不動産関連の広告といえば、不動産会社の店舗の店先にある看板や窓に貼られているチラシなどを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。買主は実際に住みたい街を訪れて、街並みを見たり、住みやすい街かどうか下調べをする方もいらっしゃいます。そのため、その土地の店先などの情報に目を通す人も少なくありません。家を購入したいと考えている人が、偶然いい家を見つけるということがあり得ます。また、不動産情報専門のレインズというシステムがあり、依頼した不動産会社に売却したい家を登録してもらうことができますし、依頼している会社以外の多くの不動産会社のもとに情報を届けることも可能です。このシステムを利用することで、買主も仲介してくれる不動産会社に依頼している場合、買主の希望に沿った家の条件に合えば紹介してもらうこともできます。

「売主が買主を探して売却する」場合と比べて、より多くの家の購入を希望している人に情報を提供することができるため、効率的に買主を探すことが可能。自分で買主を探す場合は、価格交渉などもご自身で行う必要がありますが、仲介業者を使うことで、元々その条件で検討してくれているため、設定した価格に納得して購入してくれる可能性が高くなります。

(3)専門的なアドバイスをもらうことができる

家の売却には、物件の調査から、契約書類の作成や買主への重要事項説明、家の引き渡し、住宅ローンや不動産登記の手続きなどの専門的な知識が必要となります。知識がないと難しいことも多いですが、仲介業者を利用することで、それぞれに的確なアドバイスをもらうこともできます。

自分で買主を探す場合は、手続きなどの準備も自分でしなければならなくなってしまいます。知識のある方であれば、問題ないでしょうが、多くの人はそうはいきません。わからないことを相談できるという意味でも、仲介会社を使うことにメリットは感じられるでしょう。

仲介業者を利用するデメリット

前項では、仲介業者を利用するメリットについて見てきました。どんなことでももちろん良いところだけということはありません。ここでは、デメリットについて解説していきます。メリットを理解した上で、デメリットも知ることができれば、どの販売方法を選択したとしても、良い決断ができることと思います。
それでは見ていきましょう。
家の売却を仲介業者に依頼するデメリットとしては以下のものが挙げられます。

それぞれのデメリットに関して、他の売却方法と比較して解説します。

(1)家が売却できるまでに時間がかかる

仲介会社に依頼して家の売却を行おうとすると、どうしても時間がかかってしまいます。不動産の売却活動では、以下の流れを踏む必要があります。

このような手順で売却するため時間がかかる上に、買主がスムーズに見つかることは少ないため、家の売り出しから実際に現金化できるまでに半年〜1年以上かかってしまうケースもあります。もし、購入希望者がスムーズに見つかったとしても、住宅ローンの審査にかかる時間などを考慮すると、どんなに早くても売れるまでに2〜3ヶ月はかかると思っておいた方が良いでしょう。

また、購入希望者が住宅ローンを借りられず、売却活動が振り出しに戻るということも起こり得ます。そうなってしまうとさらに売却時期が遅れてしまいます。

すぐに現金が必要であれば、「買取業者」を使った売却を行う方が、スムーズに売却を進めることができ、売却できるでしょう。しかし、買取価格は相場の6,7割になってしまうというデメリットはあります。ここは、売主の置かれている状況に応じて、慎重に選択することが求められるでしょう。

(2)家を売却していることが隣人に知られやすい

不動産会社の人間が家に来たり、内覧者も何度も来るため、あの家は売却されていると隣人に悟られてしまう可能性が高いです。特に気にしない人もいるとは思いますが、事業を営んでいるような人だと、「会社の状況が悪いのでは?」と変に勘繰られてしまうことを避けたいのではないでしょうか。そういう点では、仲介で家を売ることがデメリットになってしまうことを念頭においておく必要があります。

(3)仲介会社で対応している案件数が多いため、対応がそっけない可能性がある

不動産会社で抱える顧客数が多いと、各売主に割く時間が少なくなってしまうことが考えられます。頻繁に相談することを希望する売主にとっては、対応面で不満に思うこともあるでしょう。そういった状況では、売却しやすい家であるなどのより条件の良い売主が優先されることもあります。相談できることはメリットである反面、デメリットにもなりえるということには注意しておきましょう。そのため、仲介会社を選ぶ際は、査定の見積もりを依頼している時のやり取りの丁寧さなどをしっかり見極める必要があるでしょう。

仲介業者を選ぶ際の注意点

家の売却がうまくいくかどうかは、良い仲介業者を選べるかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。仲介業者を選ぶ際の注意点を4つご紹介します。良い仲介業者に依頼できるよう、しっかりと精査して選択するようにしましょう。

それぞれ詳しく解説します。

(1)不動産業者の信頼度をチェックする

不動産の売買を仲介するためには、宅地建物取引業の免許が必要です。そのため、不動産会社の免許番号を確認することで無免許業者との取引を防ぐことができます。免許を交付した行政庁に行けば、宅地建物取引業者名簿を無料で閲覧できます。この名簿を見ることで、過去の実績や行政処分歴などを見ることができるため、信頼できそうか不安であれば確認するようにしましょう。

(2)媒介業務を取り扱っている不動産業者を選択する

不動産会社にも種類があります。家の売却の仲介を依頼するのであれば、売買物件の「媒介業務」を取り扱っている不動産業者を選択しましょう。その中でも「土地」や「一戸建て」を中心に扱う業者や、「中古マンション」を中心に扱う業者などもあります。売却したい不動産に合わせて選択しましょう。

(3)大手業者か中小かという規模よりも提案内容が重要である

不動産用のネットワークへの登録は、不動産会社の規模に関わらず対応してくれます。会社の規模が大きいからより多くの人に見てもらえるということはありません。それ以外の部分での「売却活動への提案内容」を重視するようにしましょう。

(4)媒介契約の種類を意識する

媒介契約には3種類あります。自分がいつまでにいくらで売りたいかを考えながら、不動産業者と媒介契約の種類を選ぶようにしましょう。

まとめ

大切な家の売却を任せるので、仲介業者となる不動産会社選びは慎重に行いましょう。不動産会社へ査定を依頼する際は、1社だけに依頼するのではなく、複数の会社へ依頼するようにしましょう。気軽に複数の会社に査定を依頼できる「不動産一括査定」サービスを活用することがおすすめ。その上で、信頼できそうな業者かどうか判断し、信頼に足る業者にのみ連絡を取り、不動産売却を進めていきましょう。
良い仲介会社へ巡り合い、売却活動がスムーズに進められることを祈っています。


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