自宅を売却する際にかかる期間

目次

  1. 戸建てにおける売却の流れと売却期間
  2. マンションは戸建てと比較して売却期間が短い
  3. 売却期間が長くなってしまう要因
  4. 売却期間を短くするには
  5. まとめ

戸建てにおける売却の流れと売却期間

 この記事では、計画を立てるために、自宅売却はおよそどのくらいの期間がかかるのか知りたい、という方の疑問にお答えしようと思います。まずは、戸建てにおける売却の流れと売却期間を説明します。
 不動産の売却期間に関しては、価格設定や条件、居住年数さらには仲介業者の販売活動などによって多少左右もされるので一概には言えませんが、平均的な戸建ての売却期間はおよそ6ヶ月と言われており、長い人だと11ヶ月ほどかかります。ステップごとの売却期間をまとめると、相場調べや書類収集、査定を受けたり、媒介契約を結んだりを行う「売り出し前」のステップは、およそ1〜4週間、売り出し開始〜内覧、条件交渉や売買契約を行う「売り出し中」のステップはおよそ3〜6ヶ月、または買主が見つかるまで、決済・引き渡しなどを行う「売り出し後」のステップはおよそ1〜2ヶ月それぞれかかります。それぞれのステップの詳細を説明します。

⑴売り出し前

 まず、相場調べや書類収集は、1週間程度かかります。ここでの事前準備次第で、今後の流れをスムーズに進められるかが大きく変わるでしょう。続いて、不動産会社に査定を依頼し、査定額を出してもらいます。査定日の調整と査定額の結果送付までには1〜2週間程度かかります。媒介契約は、売却の仲立ちを不動産会社にしてもらうために必要で、〜1週間がかかります。

⑵売出し中

 この期間に関しては、目安としては3〜6ヶ月程度とされていますが、購入希望者が見つからない場合、際限なく期間が長くなるので気をつけてください。
 査定価格を参考にしながら売り出し価格を決めたら、いよいよ売り出し開始です。基本、不動産会社が集客するので売主がやることはさほどありませんが、内覧の予約前には掃除をしておくと良いでしょう。また、内覧の時には売主もできる限り立ち会うようにすると良いです。この、売り出し開始〜内覧の期間は6ヶ月程度です。条件交渉〜売買契約の期間は、2週間程度です。値下げ交渉を持ちかけられることもあるため、いくらまでなら値下げに応じても良いか、事前に決めておくとスムーズにことが運びます。条件交渉が無事終わったら、売却を成立させるための売買契約を結んで、売却活動は終了です。

⑶売出後

 売買契約締結後、目安として1ヶ月後に決済と引渡しが同時に行われます。買主の売却代金決済を確認したら、名義変更(所有権移転登記)手続きや、物件と鍵の引き渡しを行います。この期間は、1〜2ヶ月程度です。
 ここまでは、戸建ての場合の売却期間を説明しました。次の項目では、マンションの場合の売却期間を説明します。

マンションは戸建てと比較して売却期間が短い

 マンションは、戸建てと比較して需要が高いため、平均的な売却期間は4ヶ月と、戸建てよりも短くなっております。ただし、マンションを売り出すための事前準備や成約後の引き渡し期間も含めると、実際は4〜6ヶ月程度の期間がかかるでしょう。こちらも先ほど同様、ステップごとの売却期間を下記にまとめます。

⑴売り出し前(所要期間2週間〜1ヶ月程度)

 まず、不動産会社への査定依頼のステップに関しては、戸建て同様1週間程度です。査定方法は、査定を依頼した不動産会社の担当者が直接マンションを訪問して、あらゆる条件やポイントを確認して査定価格を算出するため、より売却相場に近い価格を算出することができる訪問査定がおすすめです。媒介契約を結ぶステップの所要期間も、1週間程度です。

⑵売出し中

 このステップが、戸建てと比べてマンションの売却期間が短くなる肝の部分と言っても過言ではありません。ただ、やはり購入希望者が現れない限りはいつまでも期間が伸びてしまいます。マンションの購入を考える人は、3ヶ月で1巡すると言われております。少なくとも2巡目の6ヶ月以上売れなかった場合、価格の見直し等、何かしらの対策をしなければいつまでも売れない状態になってしまうでしょう。理想的な売却期間は、3ヶ月と言われております。

⑶売出後

売買契約の締結後、決済・引き渡しを行う売り出し後のステップでの所要期間は1ヶ月程度です。マンションは購入希望者にとって、とても大きい買い物であるため、契約締結の場ですぐに完了とはいかないようです。
 また、マンションの売却期間に影響する主な要因は2点あります。
 1点目は、最寄駅からの所要時間です。最寄駅からの所要時間の増加に伴って、売却期間はわずかに拡大します。一般的に最も期間が短いと言われているのが、徒歩3分以内と、徒歩6分以内の範囲です。
 2点目は、専有面積です。一般的に、40㎡台〜70㎡台のマンションは売却期間が短くなります。一方で、専有面積が80㎡以上のマンションに関しては、売却期間が長期化する傾向にあり、100㎡以上では約3.99ヶ月と首都圏の平均よりも1ヶ月程度、成約までの期間を要します。
売却期間は、基本的に長くなればなるほど売り出し価格に対する成約価格の差が大きくなっていってしまいます。では、売却期間が長くなってしまうのにはどのような要因があるのでしょうか、次の項目で説明しようと思います。

期間が長くなってしまう要因

 1点目は、売り出す時の条件が間違っていることです。主な間違いは、地元で買い手が少ないタイミングで不動産売却を始めてしまうことと、いくらで売り出すかの価格設定が相場と比較してずれすぎていること、の2種類あります。この両方の条件を間違えてしまうと、期待してたほど高く売れないか、逆に安く売りすぎてしまっているという、とても悲しい結果になってしまいかねません。売り出しの価格設定が高すぎると、購入希望者が激減してしまい、まず内覧までも辿り着けなくなってしまいます。特に中古戸建ての購入を検討している方は、何よりも価格を一番の判断材料とする傾向にあるので、より重要な要素となってきます。

 2点目は、不動産会社選びを間違っていることです。不動産の売却を一任する不動産会社が熱心に行動してくれなかったり、販売力が低かったりすると、売却の多くの段階で苦労することになります。もし不動産会社選びを間違えてしまうと、価格交渉がうまくいかず、売却自体が破談になってしまったり、買い手がつかず、引き合いがなかなか集まらない状態が続いてしまう、買い手が内覧に来てくれても結果購入はしてもらえないなどの問題が起こってしまい、売却手続きが思うようにうまく進まなくなってしまいます。実力や実績はもちろんのこと、質問や悩みに対して真摯に向き合ってくれる、信頼できる不動産会社を選ぶようにしましょう。

 3点目は、地域に住宅需要がないことです。人口の減少拡大が起こっている地方では、住宅需要がなく、不動産の売却ができない、というケースが多く存在します。人口減少が進めば進むほど、売却期間は長くなってしまいます。  では、売却期間を少しでも短縮するにはどうすれば良いのでしょうか、次の項目で説明していきましょう。

売却期間を短くするには

誰しもが、なるべく短い期間で売却を行いたいものであると思います。その方法を説明します。

⑴広告写真や内覧で魅力をふんだんにアピールする

 購入希望者はポータルサイトなどを用いて物件をチェックしますが、さすがに全ての物件を見る人はなかなかおらず、条件や印象でどんどん選択肢から外していきます。印象を与えるために、写真はできるだけ多く、不動産会社が作成した広告を自分流に適宜差し替えも考えると良いです。また、広告とのギャップを感じさせてしまうと、内覧からの成約が困難になっていくので、内覧前は必ず掃除をして、極力丁寧な言葉遣いや対応を意識して、この人から購入したい、と思わせる努力をしましょう。

⑵売れやすい時期に合わせる

 4月には、転勤や進学があるため、その手前の2〜3月は住宅の需要が最も高まります。加えて、9〜10月に関しても購入希望者が見つかりやすい傾向にあります。一方、1月と8月はそれぞれ冬休みと夏休みが重なってしまい、購入希望者が見つかりにくい傾向にあるので注意が必要です。2〜3月の期間に売却をしたい場合、2月頭には売り出しを開始すると良いです。時期を見計らって絶好のタイミングで売却することを心がけましょう。

⑶買取保証を利用する

 買取保証とは、設定した期間内に関しては仲介での売り出しを行い、万が一仲介で売却できなかった際に不動産会社に直接買取をしてもらえるサービスのことで、これなら売却が長引いてしまうリスクをなくすことができ、時間の許す限りは高い価格での売却を期待することができます。ただ、このサービスは全ての不動産会社が行っている訳ではなく、サービスを提供しているかどうかは査定の際に確認をしておくと良いです。

まとめ

 戸建てとマンションでは、平均売却期間に多少差がみられ、需要が高い等の理由から、マンションの方が売却期間が短くなっています。売却期間が長引いてしまう主な要因は、売り出し価格のずれや、販売力のない不動産会社を選んでしまうことです。質問・相談にも真摯に答えてくれる良い不動産会社を見つけるために、複数の会社を訪問すると良いでしょう。また、価格の相談に関しても不動産会社を利用すると、極力ずれがないように算出してくれるのでとても便利です。売却期間を短くするためには、自分流の広告でアピールをしっかりすることや、最も住宅需要が高まる、2〜3月や9〜10月のタイミングを狙って売却活動を行ってください。これらの方法をうまく活用して短期売却を目指しましょう。


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