【リースバックとは?】不動産会社とリース会社の役割は同じ!?

リースバック」とは金融取引の一つで、資金を調達することができる仕組みです。リースバックをするときにはユーザーと不動産会社というアクターが登場します。一方、リースバックに似た言葉で「リース」という金融取引があります。リースではユーザー、メーカー、リース会社というアクターが登場します。このとき不動産会社はリース会社と比べてどのような働きをするのでしょうか。実は、リースバックではリース会社と不動産会社は同じ役割を果たします。
今回はリース会社と不動産会社がイコールになることについて説明していきます。

目次

  1. リースとは
  2.  リースのアクターとは
  3.  リースの仕組み
  4.  リースはどのようなときに行われるのか
  5.  リース会社にとってのリースのメリット
  6. リースバックとは
  7.  リースバックのアクターとは
  8.  リースバックの仕組み
  9.  リースバックはどのようなときに行われるのか
  10.  不動産会社にとってのリースバックのメリット
  11. リース会社と不動産会社の役割
  12. リースバックとリースの違い
  13. リースバックやリースの利用が増加している背景
  14. まとめ

リースとは

リースとは、利用者が希望するものをリース会社がメーカーから購入して利用者に提供する仕組みです。利用者はリース会社に毎月リース料を支払うことで希望の物品を借りて使用します。リースの対象となるものには具体的にはコピー機、パソコンなどのIT機器や、自動車などの機械設備や輸送設備、産業機械、医療設備がその一例です。

リースのアクターとは

リースを行う際にはユーザー、メーカー、リース会社の3者が登場します。ユーザーは法人であることが多く、メーカーとは機械設備やソフトウエアを扱っている企業であることが多いです。

リースの仕組み

次に、リースの仕組みについて説明します。 まずユーザーは、利用したい物品を思いつくと、購入するかリースするかを検討します。初期費用を抑えたい、最新の設備が開発されたらすぐに入れ替えたいと思った場合は、購入ではなくリースを選択します。 ユーザーは借りたい物品を各メーカーの製品の中から選びます。そしてリース会社に申し込むのです。ユーザーとリース会社は料金や賃貸借期間などリースに関する条件を決定し、契約を交わします。そこでリース会社はユーザーに指定された物品をメーカーから購入します。そうするとメーカーからユーザーに物品が直接搬入され、その後にはリース料の支払いが始まるのです。 これがリースの仕組みです。

リースはどのようなときに行われるのか

リースは物品を使用したい物品を購入という手段を取らずに借りるという仕組みでした。リースをするときとは

という場合があります。
リースをすれば新しい物品を使用するための初期費用を抑えることができます。もし希望の物品を購入すると、初期投資にコストがかかってしまいます。それは、リースする物品は大抵高額で一括で買うのがためらわれるものばかりだからです。さらに、もし物品を購入するのではなく借りているだけだったら、メーカーから新製品が発売されたときに。素早く切り替えることができます。それによって常に最新の設備で事業を営むことができるのです。

リース会社にとってのリースのメリット

リース会社にとってリースをすることのメリットは、毎月一定のリース料を得られるということです。リース契約を結ぶと、物品のリース料が毎月ユーザーから支払われます。これがリース会社の利益となるのです。

リースバックとは

リースバックとは持ち家などの資産を不動産業者に売却し、その後は賃貸借契約を結ぶという仕組みです。これによって家の元所有者は売却後も同じ家に住み続けることができるのです。

リースバックのアクターとは

リースバックでは主に利用者と不動産会社が登場します。3者が登場したリースよりもシンプルでわかりやすいかもしれません。
ユーザーとしては個人の場合も法人の場合もあり、利用者の年齢もさまざまです。不動産会社には、戸建てやマンションなど全ての物件を扱っている企業や、何かの物件に特化している企業もあります。このように利用できる物件や利用者に制限が少ないというのがリースバックのメリットでした。

リースバックの仕組み

まず、ユーザーは様々な事情で急に資金が必要になったときに、不動産会社に家を売却します。不動産会社は家の売り手に購入代金を支払います。ユーザーはこの受け取った代金を様々な用途に使用することができます。次に、不動産会社は購入した物件を利用者に対して賃貸として貸し出します。そして利用者は毎月家賃を不動産リースバック業者に支払い、これまで通りの家で生活をすることになります。これがリースバックの仕組みです。

リースバックはどのようなときに行われるのか

リースバックは例えば、

といったようなときに利用されることがあります。現在リースバックは高齢者による利用が多いです。高齢者が老後の生活に不安を感じ、資産整理や生活費を補う目的で利用することが多いのです。また、リースバックは法人による利用例もあり、自宅を兼ねる事務所をリースバックしたり、社員が家をリースバックしたりして資金を調達しているのです。

不動産会社にとってのリースバックのメリット

不動産会社にとってリースバックのメリットは、リースバックに関する問合せが集客につながるということです。リースバックへの認知度は年々高まっており、不動産会社への問い合わせも増えています。しかし問い合わせてきた全員がリースバックできるとは限りません。その場合にはリースバック以外の不動産取引を勧めるのです。このように不動産会社は、リースバックをきっかけに集客し、不動産を取引させることができているのです。さらに、リースバックをすると不動産会社は家賃として安定的な収入が入ってくるというメリットもあります。それだけではなく、家を第三者に売れば売却益を得ることもできるのです。

リース会社と不動産会社の役割

それでは、リースの仕組みとリースバックの仕組みを比較してみましょう。
まず、リースにおいて、リース会社は

という役割をしています。一方、リースバックにおいては不動産会社が

という役割を果たします。
このようにリースとリースバックのときには、リース会社と不動産会社はどちらも「賃料を受け取り、資産を購入する」という役割を果たしています。その点でリース会社と不動産会社はイコールだといえるのです。

リースバックとリースの違い

このように、不動産会社とリース会社は同じ役割をしているということがわかりました。しかし、両者には相違点もあります。
次の表はリースバックとリースの特徴をまとめたものです。

リースバックリース
対象の資産主に不動産、他(戸建て、マンション、土地、産業機械、自動車など)主に機械設備、ソフトウェア(コピー機、パソコン、IT機器、自動車など)
資産についてもともと所有していたもの新しいもの
利用者個人、法人主に法人
契約期間2〜3年半年〜10年
途中解約不可
所有権不動産会社リース会社
修繕費の負担者所有者利用者
目的資金調達物品の利用

リースバックとリースは、言葉は似ていますがその目的や仕組みには違いがあります。
リースバックでは不動産を含むさまざまな資産を対象にすることができ、利用者は主に法人です。契約期間は短いのが特徴で、途中解約もできます。所有権は不動産会社にあり、そのため修繕費は不動産会社が負担することになります。そしてリースバックの第一の目的は資金を調達することでした。

一方リースは、機械設備などを新たに導入したい法人によって利用されます。契約期間は長く、途中解約はできません。物品の所有権はリース会社にありますが、修繕の際は利用者がその費用を負担することになります。
このように、リースバックとリースでは、契約期間、所有権の所在、途中解約ができるかどうかなどといったさまざまな点が異なっているのです。

リースバックやリースの利用が増加している背景

リースバックやリースの利用が増加しているのには「アセットライト」という傾向が影響しています。
「アセットライト」とは、資産をあまり持たないようにすることです。近年は、資産を所有していることによる損失を防ぐために、資産を最小化する傾向にあるのです。 資産を所有するためには初期投資が高いうえに、一度購入してしまうと買い換えるのが難しいというデメリットがあります。そのため劣化したときなどにも早急には対応ができません。
資産の所有を減らすために売却すればその分の資金を調達することができます。 さらに、資産を売却すればオフバランス化もできます。不動産を売却した場合はその不動産が投資対象となることで、金融の流れが生み出されるというメリットもあります。 このように「アセットライト」では、資産は所有しているよりもリースした方が良いと考えるのです。近年のこの傾向により、リースバックやリースの利用が増えています。

まとめ

今回は、リースバックのときリース会社と不動産会社はイコールなのかについて説明してきました。
リースとリースバックでは、リース会社と不動産会社はどちらも「賃料を受け取り、資産を購入する」という役割を果たしているため、両者はイコールであるといえます。 リースバックとリースは言葉も役割も似ています。しかし、全く同じ仕組みなのではありません。混同しないように気をつけましょう。


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